『新しい生活様式の悩みについて』
医学博士・山本 晴義先生【インタビュー】
先日、当サイト内で実施した『新しい生活様式の悩みについて』のアンケート調査結果について、医学博士・横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長/山本 晴義先生に医学観点から悩みの原因や対処法をお伺いしました。
山本先生:
行動が制限されていることが原因の一つですね。
ストレス解消目的でスポーツクラブに行けない、お友達と会えないなど気軽に外出できないことが理由に挙げられます。
やはり、当院でも同様の相談を受けることが多いです。
山本先生:
「イライラ」というのは、交感神経が過度に活性すると起こります。
副交感神経を働かせることで、「イライラ」の原因となる交感神経の活動を落ち着かせることができます。
副交感神経を働かせる方法はいくつかありますが、患者さんには手軽にできる、リラクゼーションの音楽を聴くことをお薦めしたりしています。
アップテンポより、ゆったりとしている音楽がお薦めです。
特に「自然の音」は、やはり心を落ち着かせる効果がありますよ。
また「健康や体力面」については、運動習慣を持つことが大事です。
散歩やウォーキングは、自律神経のバランスを良くしてくれます。
ただ体を動かすだけだと、なかなか上手く続かないという人もいるので、私も実施していてお薦めなのが「ながら運動」です。
「エアロビクス」は少しアップテンポな音楽を聴きながらやる、「ヨガ」で癒しを感じるゆったりとした音楽を聴きながらやる。
体を動かす+音楽を聴くことで、より相乗効果が生まれて良いですよ。
これを「ながら行動」と言いますが、この習慣をつけると音楽を聴くと自然と体を動かしたくなる効果があります。
さらに、プラスαでリラックス効果が高いラベンダーや、ゼラニウムの香りを取り入れると、五感を活かすこともできます。
ただし、“食べながら”には注意です。
食べながら勉強すると、食べないと勉強に集中できないということもあります。
勉強することと、食べることは別にした方が良いですね。
山本先生:
身近な対処法としては、美味しいものを食べることや飲むことは取り入れやすいです。
何事も適度であることが大事ですが。
40代以上の女性の場合、月経や更年期といった症状で、ホルモンバランスが崩れることが関係しているなどがあります。
また、家族内の要因も挙げられます。
例えば、お子さんがいる方は外であまり遊べないので家の中で騒いだり、ご家族がテレワークで一日中家にいて、ストレスを感じたり。
衣食住の「住」はこの悩みの影響が大きいです。
仕事をする場所と、ゆっくり休む場所を分けるのが大事です。
特にテレワークの人は、仕事の時間と休む時間のメリハリをつけてみてください。
山本 晴義/医学博士・横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長
東京都出身/東北大学医学部卒業/岩手県立病院(内科・精神科)、東北大学付属病院(心療内科助手)、呉羽総合病院(心療内科部長)、梅田病院(院長)を経て、1991年横浜労災病院診療内科部長に、2001年勤労者メンタルヘルスセンター長に就任。
医学博士、日本医師会認定産業医、日本体育協会公認スポーツドクター、日本心療内科学会理事、日本心身医学学会評議員、日本交流分析学会理事、日本自律訓練学会理事、日本絶食療法学会理事、日本産業ストレス学会評議員、桜美林大学・駒澤大学・文京学院大学講師、他。
▽山本晴義先生監修のCDはこちら▽
ストレス解消のための音楽~セルフ・リカバリー・ミュージック・コレクション
イライラ解消のための音楽
働く人のメンタルヘルス・ミュージック
『新しい生活様式での悩み』について、現在もたくさんの方が悩みを抱えている結果が出ました。大半の方が「イライラする」「健康・体力面でストレスを感じる」とお答え頂きましたが、その結果についてご意見お聞かせください。
山本先生:
行動が制限されていることが原因の一つですね。
ストレス解消目的でスポーツクラブに行けない、お友達と会えないなど気軽に外出できないことが理由に挙げられます。
やはり、当院でも同様の相談を受けることが多いです。
アンケート結果では色々対策はしているが、なかなか解決出来ていないという方が多かったのですが、山本先生から最適な解消法やアドバイスをお願いいたします。
山本先生:
「イライラ」というのは、交感神経が過度に活性すると起こります。
副交感神経を働かせることで、「イライラ」の原因となる交感神経の活動を落ち着かせることができます。
副交感神経を働かせる方法はいくつかありますが、患者さんには手軽にできる、リラクゼーションの音楽を聴くことをお薦めしたりしています。
アップテンポより、ゆったりとしている音楽がお薦めです。
特に「自然の音」は、やはり心を落ち着かせる効果がありますよ。
また「健康や体力面」については、運動習慣を持つことが大事です。
散歩やウォーキングは、自律神経のバランスを良くしてくれます。
ただ体を動かすだけだと、なかなか上手く続かないという人もいるので、私も実施していてお薦めなのが「ながら運動」です。
「エアロビクス」は少しアップテンポな音楽を聴きながらやる、「ヨガ」で癒しを感じるゆったりとした音楽を聴きながらやる。
体を動かす+音楽を聴くことで、より相乗効果が生まれて良いですよ。
これを「ながら行動」と言いますが、この習慣をつけると音楽を聴くと自然と体を動かしたくなる効果があります。
さらに、プラスαでリラックス効果が高いラベンダーや、ゼラニウムの香りを取り入れると、五感を活かすこともできます。
ただし、“食べながら”には注意です。
食べながら勉強すると、食べないと勉強に集中できないということもあります。
勉強することと、食べることは別にした方が良いですね。
最も回答が多かった40代以上の女性には、どんな方法がお薦めですか?
山本先生:
身近な対処法としては、美味しいものを食べることや飲むことは取り入れやすいです。
何事も適度であることが大事ですが。
40代以上の女性の場合、月経や更年期といった症状で、ホルモンバランスが崩れることが関係しているなどがあります。
また、家族内の要因も挙げられます。
例えば、お子さんがいる方は外であまり遊べないので家の中で騒いだり、ご家族がテレワークで一日中家にいて、ストレスを感じたり。
衣食住の「住」はこの悩みの影響が大きいです。
仕事をする場所と、ゆっくり休む場所を分けるのが大事です。
特にテレワークの人は、仕事の時間と休む時間のメリハリをつけてみてください。
Profile
山本 晴義/医学博士・横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長
東京都出身/東北大学医学部卒業/岩手県立病院(内科・精神科)、東北大学付属病院(心療内科助手)、呉羽総合病院(心療内科部長)、梅田病院(院長)を経て、1991年横浜労災病院診療内科部長に、2001年勤労者メンタルヘルスセンター長に就任。
医学博士、日本医師会認定産業医、日本体育協会公認スポーツドクター、日本心療内科学会理事、日本心身医学学会評議員、日本交流分析学会理事、日本自律訓練学会理事、日本絶食療法学会理事、日本産業ストレス学会評議員、桜美林大学・駒澤大学・文京学院大学講師、他。
▽山本晴義先生監修のCDはこちら▽
ストレス解消のための音楽~セルフ・リカバリー・ミュージック・コレクション
イライラ解消のための音楽
働く人のメンタルヘルス・ミュージック