快眠セラピスト監修＆推奨　『睡眠のための音楽』特集

株式会社デラ 2024年9月10日

Della × Veggy

“楽しむヘルスコンシャスライフ”をテーマにする日本初のベジタリアンライフスタイル雑誌「veggy（ベジィ）」vol.96（2024年9月10発売）の睡眠特集と連動した特集記事です。

おやすみ前にストレスオフ！
やすらぎの音楽で快眠力を高めよう

薬やサプリメントには頼らないホリスティックな入眠サポートとして注目されている「音楽」。
その働きや曲を選ぶときに知っておきたいポイントを睡眠のスペシャリストに教えていただきます。

＼教えてくれたのは／

三橋美穂さん

快眠セラピスト・睡眠環境プランナー。寝具メーカーの研究開発部長を経て独立。これまでに、1万人以上の眠りの悩みを解決。全国での講演や執筆活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュース、ホテルの客室コーディネートなども手がける。著書に『オトナ女子の不調と疲れに効く眠りにいいこと100』（かんき出版）ほか多数。

呼吸をととのえ快眠をかなえる音楽の力

「現代人は多くのストレスを抱えており、それが不眠の一因となっています」と話すのは快眠セラピストの三橋美穂さん。

うまく眠れないときは音楽を聴くことで自然と気持ちの切り替えができ、スムーズな入眠につながるのだといいます。

「眠れない人の多くは頭の中で次から次へと考え事をしているため、まずは脳が覚醒しないように意識を思考から外してあげるとが大切です。部屋に音楽がかかっていれば意識がそちらに向き、考え事も自ずと少なくなるはずです。これまでアロマなどでは不眠解消の効果が感じられなかった人にも、ぜひ音楽を聴くことを試していただきたいと思います」

眠る時の音楽を選ぶ際は、意味を考えてしまわないように歌詞のない曲、そしてゆったりしたテンポの曲や「1/f ゆらぎ」（※）を取り入れた自然界の音にするのが良いと三橋さん。眠りを妨げない程度の小さめの音量で流すのがポイントだといいます。

「呼吸は音楽のリズムと同調するため、落ち着いた音楽を聴くと睡眠に適した深い呼吸ができるようにもなります。音に耳を澄ませ、息をしている感覚に集中してみてください。スッと眠れるようになりますよ」

三橋さんによれば、曲の選び方と同じくらい大切なのが音楽を聴く行為を習慣づけること。

「まずは一週間くらい、眠る時に音楽を聴くことを続けてみましょう。例えば寝る前のストレッチやパジャマを着ることと同じように、就寝時のルーティンの一つにすることで、音楽を聴くと体が入眠モードに入るようになります。最近はYouTube などで快眠BGM を聴くこともできますが、その多くは2時間以上もある長い動画になっています。これだと、せっかく入眠できても眠りが浅くなったときに音で目が覚めてしまうため、一回60分くらいで聴き終えることのできるCDをおすすめしています」

※1/fゆらぎとは、波の音や川のせせらぎ、雨音、木々のざわめき、鳥の囀りなど自然界の音や現象にみられる適度な規則性と突発性からなるリズムのパターンのこと。人の脳波や心拍にも存在しており、自然の音を聴くと心がやすらぐのは、体がこのリズムと共鳴するからだと考えられています。