癒しの音楽で気分リフレッシュ!クラシックピアノ曲5選
ピアノの詩人・ショパンの唯一の「子守歌」
前期ロマン派を代表する作曲家ショパンは、ピアノの名手でもありました。
そのため彼の遺したピアノ曲はどれも大変美しい旋律が特徴的です。
ノクターンやワルツなどいろいろなタイプの曲を作曲しましたが、子守歌はこれ1曲のみです。
1844年に「変奏曲」のタイトルで作られ後に「子守歌」に変更となりました。
シンプルな構成でありながら、繊細で奥深いゆったりしたピアノの調べは、 朝までぐっすり眠りたい夜、寝る前に聴くのが、おすすめです。
英語題 Berceuse 変ニ長調 Op.57
ピアノの魔術師・リストの「コンソレーション第3番」
ハンガリー出身のリストは、交響詩の作曲家として有名ですが、同時に卓越した技術を持つピアニストでもありました。
早熟の天才で、10代初めの頃、すでに演奏会を開いていたほどです。
「コンソレーション」は日本語では「慰め」の意。全6曲で、1844年から1849年にかけて作曲されました。
どれもゆったりとリラックスした雰囲気の曲調で、タイトル通り、「慰め」られる作品です。
澄み切った雰囲気のこの3番が、一番よく知られています。 ちょっとブルーな気持ちのときに。
英語題 Consolation よりNo.3
20世紀のスペインの作曲家・モンポウの「悲しい鳥」
小品作家として名高いモウポウは、スペイン・カタルーニャ出身。
1911年から1914年にかけて作られた「内なる印象(スペイン語原題Impresiones intimas)」の 第2番が「悲しい鳥(スペイン語原題 Pájaro triste)」です。
4分の3拍子のこの曲は、静かな中に深いものを感じさせる作品です。
1日の疲れが感じられる、たそがれ時に、窓辺から外の景色を見ながら聞くと、癒し効果倍増です。
英語題 Intimate Impressions よりNo.5 Sad Bird
ハンガリー出身・コダーイの「セーケイ人の民謡・第1番」
2015年に生誕150周年をむかえたシベリウスは、出身地の北欧のような透明感のある曲調が特徴的な作品を多く遺しています。
1941年に発表された「5つの小品(樹の組曲)」は5つの曲にそれぞれ木の名前がつけられています。
その中の5番目の「樅の木」は、目を閉じて聴いてみると冬の雪の中に静かにたたずむ樅の木のイメージが浮かんでくるようなすてきな曲です。
1人静かに落ち着いたひと時を楽しみたいときに、飲み物でも飲みながら。
英語題 5 Pieces Op.75 より No.5 The Spruce
ピアノの音の豊かさの秘密
ピアノは普通88鍵盤、7と4分の1オクターブの音域を持っています。
この音域は、オーケストラに匹敵するほど。ピアノが奏でる深みのある音楽の秘密の1つはその広い音域だったのです。
もう一つの秘密はピアノに含まれる「倍音」の豊かさ。倍音とは一つの音に含まれる整数倍の周波数の音のことです。
ピアノの音にはこのいろいろな周波数が含まれているので音に深みがでるのです。
そんな豊かなピアノの音で、皆さんも癒されてみませんか?
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