音楽を聴いてストレス解消!心に効く理由&おすすめ楽曲
無性にイライラしたり、反対に気持ちがどんよりとして晴れなかったり、現代人は常にストレスにさらされがち。
気持ちに余裕がなく、心身に影響が及んでいる人も少なくありません。ストレス解消法のひとつに、音楽を聴くことがあります。
このページでは、音楽が心に与える影響についてご紹介いたします。
音楽を活かしたストレス解消法を知ろう
現代はストレス社会。仕事や家事育児など、日々こなさなければならないことは数多く、息つく間もなく動いている人も多いでしょう。
やらなければならないことをたくさん抱えるだけでも、ストレスは蓄積されていくもの。さらに、通勤電車によるストレスを抱える人も多いものです。
ストレスを抱えているのは、大人だけではなく、子どもも例外ではありません。親のストレスは、子どもにも影響を与えるものです。
ゆっくり親と話す時間や、一緒に食事をとる時間がない子どもも多いのではないでしょうか。
ストレスは蓄積されると心身に悪影響を及ぼします。そのため、ストレス回避に躍起になる人もいるでしょう。
しかし、ストレスの元をすべて断ち切ることは不可能です。大切なことは、ストレスを溜め込まないこと。上手にストレスを発散することなのです。
そこで、今回ご紹介したい方法が、音楽を活かしたストレス解消法です。なぜ音楽でストレスが解消されるのか、順に見ていきましょう。
音楽の効用
音楽を用いた治療として、音楽療法があります。その歴史は古く、音楽と医術に関する歴史は紀元前から諸説があります。
現在の音楽療法が生まれたのは、20世紀初頭のアメリカ。1903年に「ニューヨーク市治療協会」が設立されています。
第二次大戦の際は、帰還傷病兵の士気回復に役立つとされていました。
「音楽療法」という名前が使われ始めたのは、1950年。「全米音楽療法協会」が誕生した頃のことです。
日本では、1995年に「全日本音楽療法連盟」が生まれ、2001年に「日本音楽療法学会」が設立されています。
そもそも、人は生まれてから、常に音、音楽に囲まれながら生活しています。専門的な知識を持っていなくとも、癒されるメロディーを聴けば心がやすらぎ、明るいロックやポップスを聴けば心が高ぶる経験はふだんから重ねているものでしょう。
アスリートたちが競技前に音楽を聴いて精神状態をベストコンディションに持っていくことも、有名な音楽を用いたケアのひとつ。音楽の効用は、身近なところに多くあるものなのです。
音楽によるイライラ低減
イライラしているとき、人の血中にはコルチゾールというステロイドホルモンが増加します。
コルチゾールは「ストレスホルモン」とも呼ばれる、ストレスに深く関わっているもの。唾液検査で数値が測れるため、ストレスチェックにも活用されています。
ストレスケアに効く音楽を聴く前後で、コルチゾールの値の変化を調べた調査があります。
その調査では、8名中6人が音楽を聴いたあとにコルチゾール値が減少。
イライラが減り、リラックスした状態に、無気力状態から活気のある方向へと改善されることがわかっています。
音楽と自律神経の関係性
自律神経には、心身を興奮させる「交感神経」と、リラックスさせる「副交感神経」があります。
このふたつのバランスが崩れてしまった状態が「自律神経失調症」。特に多いケースが、ストレスにより交感神経が高まりすぎてしまっている状態です。
音楽には、そうした交感神経の高ぶりを抑える働きがあります。心身がリラックスモードに入ることで、副交感神経優位の状態に導き、バランスを整えてくれるのです。
交感神経と副交感神経の活動値を調べた調査により、数値としても効果の度合いを見ることができます。
その調査によると、試聴前には41%だった副交感神経の値が、試聴後には71%にまで上昇。音楽が自律神経のバランス改善に役立つものだということがわかります。
【目的別】心を整えるおすすめ音楽3選
ストレスは一つではありません。
シーンに合わせて音楽を選ぶことで、より効果的に心を癒すことができます。
1. 「副交感神経を優位にしたい」とき
自律神経を整える、自然音とヒーリングミュージック
仕事終わりや寝る前など、心身をリラックスさせたいときにおすすめなのが、自然音や特定の周波数を持つヒーリングミュージックです。
2. 「集中力を高めたい」とき
作業効率を上げる、ローファイヒップホップ
集中して作業に取り組みたいときには、邪魔にならないBGMが必要です。
ローファイヒップホップは、穏やかなビートとメロディーで、思考を邪魔することなく、集中力を高めてくれます。カフェで作業するような、心地よい環境を作りたい方にもおすすめです。
3. 「気分をリフレッシュしたい」とき
心が軽くなる、ジャズやボサノヴァ
疲れて気分転換したいときは、少しテンポのある音楽が効果的です。
特に、ジャズやボサノヴァは軽やかで心地よいリズムが特徴。通勤中や休憩時間など、気分を切り替えたいときに聴くと、心が明るくなり、前向きな気持ちになれます。
まとめ
心がギスギスしているなと感じたときこそ、ストレスを軽減させられる音楽の出番です。
帰宅後、寝る前の間に音楽を流すようにしてもよいでしょう
。1日に溜め込んだストレスを解消させることは、安眠にもつながるのではないでしょうか。
蓄積されることで、心身の病を引き起こすこともあるストレス。
音楽を用いて上手に解消することで、健やかな毎日を送りたいものですね。