【読書効率アップ】音楽聴きながら読書!集中力が高まる理由とおすすめBGMジャンル

「本を読む時には静かな環境が一番」そう思っていませんか?
実は、音楽を聴きながら読書することで、かえって集中力が高まり、読書がもっと楽しく、効率的になることがあります。
特に、雑音が気になる場所や、気分転換を図りたい時に読書BGMは非常に有効です。
この記事では、音楽が読書中の集中力アップに効果的な理由を科学的な視点から解説し、さらに読書に最適な音楽ジャンルを具体的にご紹介します。
α(アルファ)波を活用した癒しの音楽もご紹介していますので、「読書に集中できない」「もっと本の世界に没頭したい」とお悩みの方は、ぜひこの記事を参考に、あなたにぴったりの読書環境を見つけてみてください。
アルファ(α)波が読書にもたらす効果
読書中に音楽を聴くことの大きな利点の一つは、あなたの脳に良い影響を与える特定の「脳波」を促すことができる点です。
それが、アルファ(α)波とシータ(θ)波です。
脳波は、脳の活動状態によって異なるリズムを持っており、例えるなら、脳が発する「信号の種類」のようなものです。
それぞれの脳波は、私たちの心や体に異なる影響を与えます。
アルファ(α)波は、私たちがリラックスしているけれど、同時に集中力が高まっている時に現れる脳波です。
目を閉じて静かにしている時や、趣味に没頭している時に多く見られます。
このアルファ波が出ている状態では、脳の働きが活発になり、集中力やひらめき、創造性が高まると言われています。
まさに、読書の世界に深く没頭し、内容をより深く理解するために理想的な状態と言えるでしょう。
θ(シータ)波もまた、リラックスした状態に現れる脳波ですが、アルファ波よりもさらに深いリラックス、つまりウトウトしているような、夢を見ているような「まどろみ」の状態で見られます。
記憶の整理や新しいアイデアが生まれやすい状態とされており、入眠前や瞑想時にも多く発生します。
読書においては、記憶力と創造性をサポートし、深い洞察を得る助けとなります。
日常生活で興奮したり、ストレスを感じたりしている時に現れるのは、ガンマ(γ)波やベータ(β)波といった脳波です。
これらの状態では読書に集中しにくいものですが、心地よい音楽などを活用することで、意図的に脳波をアルファ波やシータ波の状態に近づけ、読書に最適な心の状態を作り出すことができるのです。
読書中に音楽を聴くことのメリットとデメリット
「読書しながら音楽」を流すことは、あなたの集中力を高める強力なツールとなり得ます。
しかし、すべての音楽が読書に適しているわけではありません。
ここでは、音楽を聴きながら読書する際に得られる主なメリットと、注意すべき点について解説します。
*メリット |
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集中力の向上 | 特定のジャンルの音楽は、周囲の騒音を遮断し、思考を読書に集中させる助けとなります。特に歌詞のないインストゥルメンタルや自然音は、脳が言葉に気を取られることなく、目の前の情報処理に専念できます。 |
リラックス効果とストレス軽減 |
穏やかな音楽は、心拍数を落ち着かせ、リラックス効果をもたらします。これにより、長時間の読書でも精神的な負担が軽減され、より快適に読み進めることができます。 |
モチベーションの維持 |
気分を高める音楽は、読書へのモチベーションを維持し、飽きを防ぐ効果も期待できます。特に、難解な内容や退屈に感じがちなテキストを読む際に有効です。 |
記憶力のサポート |
音楽を聴きながら読んだ内容が、その音楽と結びついて記憶に残りやすくなるという研究もあります。 |
*デメリットと注意点 |
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歌詞のある音楽は避ける | 歌詞のある音楽は、脳が言葉を処理しようとするため、読書内容の理解を妨げる可能性があります。 |
集中を妨げる可能性のある音楽 | アップテンポすぎる音楽や、感情を大きく揺さぶるような音楽は、かえって集中力を散漫にさせてしまうことがあります。 |
音量に注意 | 音量が大きすぎると、耳への負担だけでなく、読書への集中を阻害します。心地よいと感じる程度の音量に調整しましょう。 |
本を読むにはリラックスできて読書の邪魔にならない音楽が最適
音楽を聴くことでα波θ波を発生させ読書に集中しやすくなると述べましたが、どんな音楽でも良いというわけではありません。
ロックやクラブミュージックといったアップテンポで激しい曲や、日本語歌詞が入ったような曲だと、やはり音楽に気を取られてしまい読書に集中するには適さないでしょう。
選曲する上で大切なのは、聴くことでリラックス状態に持っていくことができ、なおかつ読書の邪魔にならない音楽であることです。
以下でお薦めのジャンルをご紹介します。
1. 歌詞の無いスローテンポなクラシックやジャズ

クラシックやジャズなどのスローテンポで歌詞のない曲は読書に向いています。
特に音量を控えめに調整すると、よりリラックスできて効果的です。
音楽の種類によるα波の発生率を調べた研究では、クラシックの中でも特にモーツァルト、ベートーベンの楽曲はα波を多く発生させる傾向があるとの結果が出ています。
読書時のBGM選びに迷ったらぜひ選んでみてはいかがでしょうか。
2. リラックス効果抜群!「1/fゆらぎ」を持つ自然音

クラシックなどの他にも、α波やθ波を発生させる効果的な音としては自然音も良いとされています。
自然音とは字のまま、自然界で聴くことの出来る音のこと。
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波が打ち寄せる音
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しとしとと落ちる雨音
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小鳥のさえずり
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川のせせらぎ
といった音が該当します。
これらの音には癒しやリラックスの効果があり、ヒーリングミュージックなどにも多く用いられている事がその証拠と言えるでしょう。
また、これらの自然音が持つ不規則な音のリズムは「1/fゆらぎ」と呼ばれており、この1/fゆらぎに人は大きなリラックス効果を得られます。
雨が降る日は眠りにつきやすかったり、川の音を聴くと落ち着いたりするのもそのためです。
リラックスするということはα波やθ波が出ている状態ですので、もちろん読書にも適しています。
読書時に、ジャズやクラシック音楽をかけることへ抵抗がある場合は、窓を開けたり、ヒーリングミュージックを流すなどして自然音のもとで読んでみるのもお薦めです。
自分にあった "読書環境" を探すことが大事
音楽が人に与える効果は絶大です。
時には沈んだ気持ちを明るくさせ、時には心にゆったりとした安らぎを与えてくれます。
そんな音楽の持つ力は、読書のときにもきっと役に立つことでしょう。
もちろん無音の方が集中出来る方もいますが、音楽をかけ集中力を高める事で、本の世界に没頭でき、よりその物語を深く楽しむことが出来るかもしれません。
なんだか読書に集中できない…という方はこの記事を参考に、自分にあったリラックス出来る "読書環境" を探してみてはいかがでしょうか。