メンタルへルスケア導入企業紹介
オリンパスソフトウェアテクノロジー株式会社 様

2006年7月設立。従業員数571名。世界シェア7割を誇る内視鏡製品に代表される医療系製品から世界トップクラスのシェアを誇るデジタルカメラ等のコンシューマ製品など、映像・情報、医療、ライフサイエンス分野の製品のソフトウェア開発。 オリンパス製品に組み込まれるソフトウェアを通じて、人々の生活と社会の発展に貢献している会社です。
今回は、オリンパスソフトウェアテクノロジー株式会社
メンタルケア相談室 産業カウンセラー小杉佳代子さん、豊泉大介さん、岡田栄佳さん

にお話を伺い、メンタルヘルスケアの導入事例をご紹介致します。

メンタルケア相談室を設立

Q1:メンタルヘルス対策はいつ頃から始めましたか?
2007年4月から総務の一環として少しずつ取り組みを始め、2008年2月にメンタルケア相談室を設立し本格的にスタートしました。最初の頃はメンタルシックになったメンバーの状況を聞くだけでしたが、相談室が出来てから予防などにも重点をおいた取り組みが始まりました。

Q2:メンタルヘルスの取り組みを具体的に教えていただけますか?
1.入社後フォロー 入社後2週間目にメールで新職場での感想などを聞いたり、1ヶ月目と6ヶ月目には現場に出向いて直接面談をさせていただいています。外国人メンバーなどは 座談会を開いて日本文化の説明や簡単な日本語のレクチャーなども行っています。あと、メンタルシックは早期発見が重要ですので、勤怠データから短期間に3 日間以上休んだ人についてはメンタルケア相談室にアラートが上がってきますので、直ぐに本人や所属長に体調の確認をすることになっています。

2.メンタルヘルス研修
研修では、メンタルヘルスの基礎知識や、ストレスチェックの行い方、またストレスの発散方法など、実際の事例などを交えて研修をしています。

3.復職支援
メンタルシックからの復職者に対してはすぐに配属するのではなく私たちメンタルケア相談室に1ヶ月程席を設け、会社のリズムに少しずつ慣れるようにサポー トしています。この復職支援により、本人の復職への不安が軽減され、また職場も安心して受け入れることが出来るようになりました。

4.家族へのアプローチ
外部の相談窓口として、社員と家族が24時間いつでもメンタルヘルス・健康・医療・育児・介護に関する相談ができるようにしました。また、今年から家族向 けの情報誌の発行が計画されており、メンタルケアには家族の協力が必要であることや、私たちのメンタルケア相談室の役割なども紹介される予定です。

原因を分析し、働きやすい職場環境へ改善

Q3:メンタルヘルスの取り組みを行ったことでどのような変化がありましたか?
発生率・休職率の減少と職場の雰囲気が変わってきました。 これは会社全体がメンタルヘルスに対する理解が深まり、自発的に相談にくる人が増え、さらに上司がメンバーの異変に早い段階で気づいて相談にくるようになったのが大きな要因です。また休職せずに通院(治療)しながら出勤をする人が増えていますので、休職率も低くなりました。メンタルシックが発生した原因を分析し、職場改善を行い、働きやすい職場にしようとする姿勢が、最近では組織全体に出てきたように思います。

より良い職場環境を目指して

Q4:今後、どのような事を行っていきたいですか?
メンタルヘルスは、一人ひとりが理解を深めて取り組む事で、個人で予防したり、サポートできるものだと思います。私たちメンタルケア相談室のメンバーもスキルアップをめざし、相談対応する機会を増やしていきたいと思います。そして、社員研修を更に充実させ、よりメンタルシックへの理解を深めてもらえるように努力していきたいと思います。

Q5:デラのCDはどのように使われていますか?
CDのレンタルは、自由に利用できるようにしております。ヒーリングミュージックというものがどのようなものか知らない人が多く、レンタルで初めて聴いて良さを実感する人も多いようです。ご家族と一緒に聴いている人もいます。私たちも、DVDの映像や音楽を社員研修の休憩時間に流したり、また、会社のエントランスでBGMとしても利用しています。

オリンパスソフトウェアテクノロジー株式会社 ホームページ

http://www.olympus-soft.jp/index.html