世界でも有数の「陸・海・空」に広がる国際輸送網を有し、日本を代表する外航海運会社『日本郵船株式会社』。
メンタルヘルス対策をいち早く取り入れ、社員の健康管理を積極的に行っている予防対策の最先端企業としても知られています。
今回は、日本郵船株式会社の
人事グループ 健康・安全チームの 大山由香利さん
人事グループ 健康・安全チーム ヘルスキーパの 奥山幸祐さん
にお話を伺い、メンタルヘルスケアの導入事例をご紹介致します。
2002年に安全管理と社員の健康管理を目的とした『安全サポートチーム』が発足しました。 産業医や内科医の常駐をはじめ、インターネットを活用したストレスチェックや社員研修などを導入し、2005年には、ヘルスキーパーが常駐するマッサージルームがOPENしました。就業時間内にマッサージを受けられるルールを設けています。
医務室には産業医と、日替わりの非常勤の内科医が常駐しています。マッサージルームでは月に40分まで就業時間内に予約制でマッサージが受けられます。
その他、インターネットを活用したストレスチェックや、メンタルヘルス研修などを行っています。
そして、社員のストレス耐性をさらに向上するためのメンタル・タフネス・セミナーの開催やストレッチの紹介を行い、気軽にストレス(うつ)予防の意識を高めてもらえるように取り組んでいます。(大山さん)
ヘルスキーパーである私は、主にマッサージの施術を行っています。
「マッサージは怖い」「就業中にマッサージを受けにくい」という意識を持たれないよう、明るく清潔感のあるスペースにするよう努力しています。
DellaのヒーリングCDをマッサージルームのBGMとして利用していて、CDは社員に無料でレンタルをしています。リピーターが多く好評です。(奥山さん)
些細なことでも産業医に相談に来る方が増えてきています。
そのことからも、メンタルヘルスケアの意識が社内に浸透してきたように感じます。
さらに、インターネットを利用したストレスチェックや、マッサージルームの予約は、その操作性と手軽さからも好評です。
過重労働の対象者には産業医面談を実施しおり、疲労やストレスの度合いにより、マッサージルームの利用を促してもらいます。(大山さん)
マッサージ中は眠ってしまう方がほとんどですが、施術中にお話しをすることでストレス解消される方もいらっしゃいます。
最近では「マッサージを受けて良かった」「就業時間中にマッサージを受けるのは抵抗があったが、仕事の効率が上がった」というお話が聞けるようになりました。(奥山さん)
支店にも、メンタルヘルスケア対策を広めていきたいですね。好評だったアロマセミナーやメンタル・タフネス・セミナーなどを定期的に行い、社員のメンタル、フィジカル両面の健康管理体制を整備して行きたいです。(大山さん)
就業時間中はまだまだ利用しにくいようですが、気軽にマッサージルームに足を運んでもうための雰囲気作りやインターネットを活用した告知などを行う予定です。
さらに、マッサージだけではなく、ストレッチやバランスボールでの簡単な体操でリフレッシュしてもらい、フィジカル面のサポートになるスペースも設けたいですね。(奥山さん)
日本郵船株式会社 ホームページ
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