メンタルへルスケア導入企業紹介
住友商事
株式会社様

日本を代表する総合商社『住友商事株式会社』。
『ワーク・ライフ・バランス』を軸とした独自のメンタルヘルスケアポリシーを導入され、高い実績を収められています。 今回は、産業カウンセラーでもあるSCGカウンセリングセンター

氏橋センター長

にお話を伺い、メンタルヘルスケアの導入事例をご紹介致します。

ワーク・ライフ・バランスとは?

社員一人ひとりの生産性の向上は組織全体の生産性の向上につながる一方で、社員の抱える心の問題や悩みは個人の仕事のパフォーマンスに大きく影響します。そのため、就業の妨げとなり得る諸問題への配慮・サポートを通じて、安心して働くことの出来る職場環境を整えて行くという考え方です。

SCGカウンセリングセンターの開設目的を教えて下さい

「住友商事グループ各社の社員が日々をいきいきと健康に暮らし、気持ちよく仕事に取り組めるように、カウンセリングを通じて、さまざまなこころの問題の早期発見とその自律的な解決をサポートする」ことを目的にワーク・ライフ・バランス施策の一環として2005年4月に開設されました。

SCGカウンセリングセンターの特徴は?

SCGカウンセングセンターは従来の診療所的なイメージとは異なり、企業内の相談室でありながら、職場とは雰囲気の異なったインテリアとして、来訪者に「職場」を連想させないよう配慮するなど、外部のカウンセリングルームのように明るく落ち着いた雰囲気にしています。 カウンセリングルームではデラのヒーリングCDを流し、アロマ発生器も随所に設置するなど目に見えない部分にも気を配り、相談者が訪れるだけで安らぎを感じることができる空間となるよう工夫を凝らしています。

さらに、大きな特徴として「相談者に対する守秘義務」を何よりも優先し、「相談者・相談内容に関する情報は社内外の関係先には一切提供しない」という極めて厳格なポリシーのもとで運営しています。
その結果、開設当初より企業内の相談室としては他に例を見ないほど数多くの社員に利用されています。

その他、セルフケアプログラムとしてオンラインカウンセリング、電話カウンセリング、ストレスチェックを導入しています。 これらのサービスは、社員に加えてその家族も利用することができます。

カウンセリングルーム開設後、社内的な変化はありましたか?

実に様々な相談が寄せられますが、カウンセリングセンターの存在と、その運営方針のPRにより、『いろいろな悩みを自己責任原則の下で各自が早期にケアする。』という考え方がグループ各社の社内に浸透してきていると実感しています。 最近では、組織全体としてのメンタルヘルスケアへの意識の高まりを反映して上司からの相談も増えてきました。 カウンセリングを通じて、相談者が自らの判断で行動を取ることを表に出ずに黒衣としてサポートしていることが、自律的行動を促す要因となり、高い納得度を持ちつつスムーズな問題解決ができたなど「感謝の声」が多数届いています。

今後のSCGカウンセリングルームの展望を教えて下さい。

SCGカウンセリングセンターでは、単に「カウンセリングを社内で提供する場所」という存在にとどまらず、「人事部」「診療所」「上司」といった関係者のコーディネーションも相談者を通して行い、社員が気軽に安心して相談にいけ、且つ的確な対応が期待できる場所を提供する組織』となることを目指して今後も活動していきます。

住友商事グループ ホームページ

http://www.sumitomocorp.co.jp/