Philippe Powell、来年1月リリース予定の新作アルバム「カフェ・ボッサ~コーヒーブレイク」より先行シングル「Fita Amarela」を配信リリース

フランス生まれブラジル育ちのピアニスト Philippe Powell(フィリップ・パウエル) と、日本を代表するブラジリアン音楽の名手、吉田和雄による新曲 「Fita Amarela」 が12月5日にリリースされた。


2人の初共演となる本作は、ブラジル音楽史に残る名曲を、洗練されたピアノ・ジャズとして再構築した一曲である。

柔らかいタッチのピアノと、温かみのある上品なパーカッションが美しく溶け合い、原曲が持つ哀愁と温かさをモダンな響きで包み込む。
控えめでしっとりとしたアレンジは、カフェの午後や落ち着いた夜の時間に寄り添う心地よさを持ち、2人の繊細なインタープレイが自然な流れを生み出す、まさに “くつろぎのボッサ・ジャズ” に仕上がっている。

あたたかい余韻が静かに広がるこの作品は、深呼吸のようなリラックスをもたらし、聴く者の日常に静かな彩りを添えてくれるだろう。

ブラジル音楽の本質を尊重しつつ、新しい美しさを提示する Philippe Powell。
「Fita Amarela」は、静かに、しかし確かな余韻をもってリスナーの時間に寄り添う1曲となっている。


■収録曲
1. Palpite Infeliz
2. Dama do Cabaré 
3. Fita Amarera(25/12/5 先行配信リリース)
4. Quando o Samba Acabou
5. Dança da Solidão 
6. Espera Mais um Ano
7. Até Amanhã 
8. Coracao
9. Encontros e Despedidas


■配信リンク
Fita Amarera(単曲)

https://lnk.to/DLDH-1972


■アーティストプロフィール

Philippe Powell(フィリップ・パウエル)

 ピアニスト、作曲家。フランス生まれ、ブラジル育ち。伝説的ギタリスト Baden Powell を父に持ち、幼少期より音楽に囲まれて育つ。
 ブラジルとヨーロッパ双方の文化を背景に、リリカルな旋律とアフロ・ブラジルのリズム、洗練されたジャズ的語法を融合させた独自のスタイルを確立している。
 これまでに13作品を発表。Melody Gardot との共作『Entre eux deux』(2022)は、世界的な評価を獲得した重要作として知られる。
 自身のプロジェクトに加え、Ibrahim Maalouf や Laurent Voulzy ら多くの国際的アーティストとの共演、映画音楽への参加など活動は多岐にわたる。
 文化の境界を軽やかに越え、親密で詩的な世界を描く音楽家として高い注目を集めている。


Kazuo Yoshida(吉田和雄)

 埼玉県川越市出身、在住。高校時代にボサノヴァに魅了され、大学時代にジョージ大塚氏に師事。バンドボーイを経て、「コルコバード」でプロデビューし、自身のバンド 「Spick & Span」を結成。ブラジル音楽に特化した活動が高い評価を受け、マリア・クレウザ、ジョイス、ジョアン・ボスコ、エギベルト・ジスモンチら多数の巨匠と共演した。

 プロデューサーとして小野リサの初期作を手がけ、南佳孝、ジョアン・ドナート、ワンダ・サーらの作品を多数制作。ブラジル録音は200タイトルを超える。2018年にはブルーノート・リオで日本人初のリーダーライブを開催し成功を収める。TAMA Drumsと30年以上契約を続け、2024年には74回目のブラジル訪問を果たした、日本を代表するブラジリアン音楽のスペシャリストである。