ストレス解消に音楽は効果的?
音楽には自然治癒力を高める力がある
音楽療法という言葉をご存知ですか?
“身体的・感情的・認知的、また精神的な状況に合わせた音楽をかけることで病気療養に役立てる治療法” を「音楽療法」と言います。
最近では、健康法または代替医療として医療現場でも活用されており、音楽療法士という専門の職業があるほどです。
音楽が心と体に及ぼす作用が、科学的にも解明されてきているということですね。 この音楽の効果を、ストレス解消に利用しない手はありません。
簡単に説明すると、音楽を聴くと副交感神経の働きが盛んになり、自律神経の乱れが調整されストレス解消ができます。
また、血流の流れが良くなり落ち着きを取り戻すことができるそうです。
心を癒すにはお薦めはヒーリング音楽♪
ストレスによって疲れた心を癒す場合は、ヒーリング音楽がおすすめです。
人間の心臓の鼓動や川のせせらぎには「1/fのゆらぎ」という不規則で連続的な音の揺れがあります。
このリズムが共鳴することで人は癒しを感じます。
また、人はリラックスしている時に脳からα波という微量の電気信号が出ます。
1/fのゆらぎが共鳴することでさらにこのα波が出やすくなり、ストレスから解放されていきます。
波の音、鳥のさえずりなどのヒーリング音楽の他に、クラシック音楽も効果的です。
特にモーツァルトの曲にはゆらぎが多く、癒しの効果が期待できます。
イライラしている時はROCK!
悲しい時や怒りが収まらない時に、愚痴を聞いてもらって 「悲しかったね」「それは腹が立つね」と慰めてもらってすっきりしたことはありませんか?
音楽もこれと同様の効果があるので、 「悲しい時には悲しい曲が聴きたくなる」「イライラを発散させる激しい曲が聴きたい」 という『気持ち』に合わせた曲を選ぶのがいいそうです。
ヒーリング音楽やクラシック音楽が癒し効果があるという話をしましたが、 最近の研究ではJ-POP等の音楽も1/fゆらぎを持っていることがわかってきています。
爆発寸前のストレスを抱えている時は激しいロックミュージックを聴きましょう!
音楽は「聴く」だけじゃない
今までは音楽を「聴く」ことの効果についてお話ししましたが、カラオケで「歌う」、楽器を「演奏」することも、ストレス解消には効果があると言われています。
実際、音楽療法の治療では、体を動かして歌ったり、グループで楽器を演奏したりする方法がとられているそうです。
歌うことで腹筋を使ったり、演奏をするために脳が作業に集中することで、一時的にでも脳がイライラから開放されるんですね。
音楽を聴き、歌い、演奏するということは、世界中のどの民族の歴史にも受け継がれてきていることです。
古来より、人は音楽が及ぼす癒しの力を自然に感じ取っていたのかもしれませんね。
効果的な音楽の聴き方
日頃からストレスを溜めないようにすることも大切です。
毎日30分〜1時間音楽を聴いて心を落ち着かせる時間を持つこと。 音楽を聴くと癒される、ということを心と体に覚えさせます。
ヒーリング音楽の場合、ヘッドホンで聴いて周りの雑音を遮るとさらに効果がアップします。
飽きてしまわないように数種類CD等を持っておくといいですね。 特に入浴中や睡眠前の時間がストレス解消効果をより高めることができるのでおすすめです。
間接照明などでリラックスできる空間を作り、とことん癒されてください。
音楽の力は偉大です!
いかがでしたか?
今までなんとなく音楽を聴いて癒されていたという方も、どんな風に体に作用しているのかがわかるとさらに音楽が魅力的に感じたと思います。
ストレス解消法に音楽を、ぜひ取り入れてみてください。