幸せなはずの時間が苦痛になる?授乳が不快になる「授乳ストレス」とは
赤ちゃんの満足そうな表情を見ながら授乳する時間は、ママにとっても心温まる時間。
バタバタした毎日の中で、ちょっと一息落ち着くことができ、幸せな気分になる方が多いですが、実は授乳することにストレスを感じてしまうことがある方もいるんです。
そんな授乳ストレスの原因はどんなことなのでしょうか?
今回は、授乳ストレスとその対策方法について詳しくご紹介します。
「授乳ストレス」ってどんなもの?
授乳ストレスとは、授乳中にイライラしてしまう症状のこと。
とにかく授乳をやめたい、辛いと感じ、授乳をすること自体に不快さを感じる場合もあります。
現在は粉ミルクの研究も進み、質の高いものが提供されているので、ミルクと母乳の混合や完全ミルクで育てる方も珍しくなくなってきました。
しかし、母乳で育てるのが一番、という「母乳神話」も根強く、ムリして母乳育児を続けてノイローゼ気味になってしまう方も少なくなくありません。
「授乳ストレス」の原因は?
イライラが長く続くと精神的にも悪影響なので、早めに原因をはっきりさせたいものですね。
ただ、授乳ストレスの症状の多くが、授乳タイムが終わると静まることが多いので、何が原因なのかわかりにくいのが実際のところ。
授乳中にイライラしてしまう原因としては、主にこんなことが考えられます。
- 不快性射乳反射
赤ちゃんがおっぱいを飲む時、オキシトシンいう母乳が出るよう促すホルモンが分泌されます。さらにこの時、ドーパミンを下げてしまう働きのある、プロラクチンも一緒に分泌されます。
ドーパミンは、快感を得る、意欲を感じるなどの働きをするホルモン。不快性射乳反射は、このようにドーパミンが下がることで、不快に感じてしまう生理的な現象です。
- 制限が多く、自分の時間がない
赤ちゃんが産まれるとママの生活は一変します。
生まれてすぐは、数時間おきに何度も授乳をする必要があり、睡眠不足になってしまうことがほとんど。自分の時間をつくるのが難しくなります。
さらに、母乳のために好きな食べ物や飲み物が制限されるのもストレスを感じる原因になります。
- 身体的な不快感
母乳育児にトラブルはつきものです。
母乳がつまってしまい、激しく痛んだり熱を持ってしまうこともありますし、赤ちゃんがうまく吸ってくれず乳首に亀裂が入ってしまったりすることも。
そんな身体的な不快感が、授乳時のイライラにつながってしまうこともあるのです。
この他にも考えられる原因はいろいろ。
原因は一つだけではなく、複数が組み合わさっていることもあります。
授乳ストレスの原因はさまざまですが、悪化する前に早い段階で原因を見極め、対策することが快適に育児をすすめるためにも必要です。
続いては、授乳ストレスの対策方法を詳しく紹介していきます。- 気分転換する
5分でも10分でも、ちょっとの息抜きをして意識的に気分転換しましょう。
ゆっくりとお茶を飲んだり、ネットショッピングを楽しんだりするのもオススメ。
パートナーや家族など周囲にも協力してもらいましょう。
授乳を代わってもらうのは難しくても、数時間預かってもらい、リフレッシュすればイライラもスッキリできそうです。
- 気持ちを吐き出してみる
1人で抱え込まずに誰かに話すのも、イライラ対策に有効です。
同じように子育て経験のある友人や、子育ての先輩である母に気持ちを打ち明けてみましょう。
不満を吐き出すだけでもスッキリして心が軽くなるはずです。
親しい人には話しづらい…という時は、病院や母乳相談室で相談してみましょう。
専門知識を持つ医師や助産師に話してみるだけでも、不安が和らぎます。
- 思い切って母乳育児をやめる
どうしても授乳の時間が辛いなら、思い切ってやめるのも一つの手です。
現在は粉ミルクの開発も進んでおり、母乳でなくても赤ちゃんはすくすく育ちます。
できるかぎり母乳で、という風潮はありますが、完全母乳にこだわるあまりママが体調を崩してしまっては元も子もありません。
やめるのに抵抗がある場合は、一旦母乳と粉ミルクの混合にして様子をみるのもよいでしょう。
- ヒーリング音楽を聴いてみる
ストレスを解消し、リラックスした気分で授乳できるよう、音楽を聴くのも手軽に出来るオススメの方法です。
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