身体の冷えは万病のもと!免疫力をアップする冬の冷え性対策

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冬は、冷えによるさまざまな不調を感じやすい季節。手足が冷えてよく眠れず、むくみや肩こりが気になる方も多いのではないでしょうか。特に冷え性の方は、毎日辛い冷えに悩まされていることでしょう。今回は「万病のもと」とも言われる身体の冷えの原因と、冷え症を改善する方法をご紹介していきます。

冷えは万病のもと

手足が冷える、身体がむくむ、肩がこる、しもやけができやすい、腰痛を感じる…など、冷え性による不調を感じる方も多いでしょう。 東洋医学で「冷えは万病のもと」と言われるように、古くから東洋には「冷えは多くの病気の原因である」という考え方があります。実際に体温が1℃下がることで3割もの免疫力が低下してしまい、ガンや心疾患、婦人科系疾患が起こりやすくなるとも言われています。

冬の冷え性の原因

冷え性を改善するために、まずは日頃の生活を省みて、冷えの原因を突き止めることが大切。冷えの原因は、身についてしまった生活習慣のなかに隠れています。冬の冷えを引き起こす主な原因を見てみましょう。

寒冷な気候による血行不足

外気が寒い冬は外にいる時はもちろん、室内にいても床下から冷気が伝わってきて冷えやすい環境になっています。さらに、寒いからと外出を避けて運動不足になってしまったり、忙しくてゆっくりお風呂に浸からなかったり、姿勢が悪くなっていませんか? これらが原因で血行不良になり、身体が冷えやすくなってしまいます。

内側から冷える食生活

ぽかぽかと温かい部屋で食べる冷たいアイスクリームや冷たい飲み物はおいしく感じるものですが、摂りすぎは禁物です。これらは身体の内側から冷える原因になってしまいます。また、食べ物そのものが冷たくなくても、身体を冷やしやすくする食べ物もあります。特に注意したいのがキュウリやトマト。1年中食べられる野菜ですが、もともとは夏の野菜なので身体を冷やしてしまいます。また、南国のフルーツも身体を冷やす食べ物もあるので、とり過ぎに気をつけましょう。

またスイーツや麺類、コーヒーやエナジードリンクなどが好きな方も摂りすぎは要注意です。糖質やカフェインが多く含まれているため、自律神経の交感神経が優位になって血管収縮が行われることで、冷えにつながってしまいます。

睡眠不足やストレスも冷えの原因に

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日頃から質の良い睡眠が取れていないと、自律神経が乱れやすくなってしまいます。自律神経の乱れは免疫力を下げ、血行不良を引き起こすため、身体が冷えやすくなります。

また、自律神経にはストレスを感じると交感神経が優位になり、身体が戦闘モードになることで体温が上がるという機能があります。しかし、長期間ストレスを感じ続けるような状態が続くと、ガス切れ状態になってしまい、反対に体温が下がってきます。こういったストレスも冷えを引き起こしやすくするのです。

冷え性改善!お薦め対策方法

体温が下がることで免疫力も低下します。対して、体温が1℃上がることで最大5~6倍も免疫力が上がると言われています。免疫力が正常に保たれる体温の目安は36.5℃程度。この体温に近づくようにするためには、どのような対策をとればいいのでしょうか? お薦めの4つの対策方法をご紹介します。

防寒アイテムで身体の3つの場所を温める

一度身体が冷えてしまうと、温まるまでに時間がかかってしまいます。まずは冷えないように「首元」「足元」「お腹」の3つの場所を温めるように心がけましょう。

●首元
たくさんの血管や神経が通る首元は、冷えることで全身の血行を悪くしてしまいます。タートルネックやストール、マフラーなど、首を温めるファッションアイテムをコーディネートにうまく取り入れましょう。首の血行や良くなることは、首や肩のこりの改善にも繋がります。

●足元
下半身が冷えてしまうと、身体全体も冷えやすくなってしまいます。冷たくなりやすい指先はもちろん、足首もしっかり温めることで冷えを防ぐことができます。外出する時は、厚手の靴下やタイツ、レッグウォーマーをはき、意外と冷えやすい室内では、モコモコと暖かいルームソックスやルームシューズで冷えを防ぎましょう。

●お腹
臓器がたくさん集まっているお腹を温めることは、全身も効率よく温めてくれます。昔ながらの腹巻を巻くことで、寒い日も身体の内側からぽかぽかと温めてくれるでしょう。

身体を温める食事を摂る

冷たい飲み物や食べ物の摂取は控えて、暖かい飲み物や食べ物を積極的に摂りましょう。身体を温める代表的な野菜は、生姜やネギ、ジャガイモやゴボウなどの根菜類です。鍋やスープなどに入れて、美味しくいただきましょう。

運動や入浴で血行促進

血行不良が原因で冷えやすくなっている方は、運動や入浴で血行を促進しましょう。運動することは、直後に血流をよくするだけでなく、筋肉をつけることで身体の熱を生み出しやすくします。入浴も湯船にゆっくりつかることで、血流を良くし、血中の酸素が全身に行き渡ることで疲労回復にも繋がります。

ストレスを解消し、自律神経を整える

ストレスによる冷えは、季節に関係なく起こります。体内の血行調節には自律神経が大きく関係しているので、ストレスによる自律神経の乱れを防ぐためにも、ヒーリングミュージックなどでリラックスすることも一つの方法です。

たとえば「温活のススメ~冷え性解消の音楽」というアルバムは、優しく温もり溢れるような曲調で、体内を血液が循環するイメージを感じられる楽曲で構成されています。夜のスキンケアタイムや読書タイムなどに聴き、心と身体の緊張をほどいていきましょう。ブックレットには主に漢方医学・自然療法・食事療法を中心とする内科医の石原新菜先生による解説も掲載されている、お薦めの楽曲です。

温活のススメ~冷え性解消の音楽

まとめ

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冷え性で不調に悩まされている方は、防寒アイテムで冷えをブロック、からだの内側から温める食事をとりましょう。血行が良くなるよう生活習慣を見直し、自律神経を整えることを心がけた冷えにくい生活をすることが大切です。身体をしっかり温めて、冬を元気に乗り切りましょう!