赤ちゃんの指しゃぶり、おなかの中でも始まっています!

ママのおなかの中で、赤ちゃんはどんなふうに過ごしているの?
そんな不思議を小児科医で赤ちゃん学の権威、小西行郎先生監修のもと、わかりやすく解説します。
今回は、おなかにいる赤ちゃんの指しゃぶりのメカニズムと、気になる「利き手」との関係がテーマ。4コマ&イラストとともにお届けします!
おなかの中の指しゃぶり、16週頃にはじめています
感覚器官の中で、もっとも早くに出現するのは触覚です。中でも口のまわりはいちばん早く、8~12週頃から。指の先に触ったものを感じるのは16週頃。この2つがセットになって指しゃぶりがはじまります。

最初はにぎった手を口に当て、なめるような動きをしていますが、時間とともに親指を独立させ、口へもっていくようになります。
羊水の中ですから、誕生後の指しゃぶりのように吸うことはありません。
「利き手」と「指しゃぶり」は関係ある?
利き手が決まるのは、一般的には4歳以降といわれています。ところが、利き手はおなかの中の指しゃぶりで決まる、という意見もあります。つまり、生まれたときには、すでに利き手が決まっているというわけです。

他にも利き手については遺伝だとか、生まれる前の胎児の向きだとか、いろいろなことが考えられています。
利き手を無理に変えることは、赤ちゃんにとっても、ママたちにとってもストレス。いまでは左利き用のグッズもできています。個性と考えて、ゆったり構えていきましょう。