受験間近なのに集中できない! "集中力" を高めるコツとは
毎年1月に行われるセンター試験まで残りわずか。
受験でいい結果を残したくて勉強しているのに、覚えたいことが頭に入ってこないし、気が散ってなかなか集中できない…。これはなぜでしょうか。
今回は集中できない原因と、集中力を上げるための効果的な方法をご紹介。追い込み時にさらに集中したい受験生はもちろん、資格の試験を控えている方も必見です!
受験勉強に集中できない...その理由とは?
そもそも集中状態になれなかったり、集中しても途切れやすく維持できなかったりして、深く集中できない…。
「集中できない」とひとえに言っても、集中力はさまざまな形で欠如してしまうものです。
まずは集中できない原因を「外的要因」と「内的要因」の大きく2つに分けてみていきましょう。
集中できない外的要因
【集中力を削ぐものを近くに置いている】
スマートフォンや、マンガ、テレビ、ゲーム機器など、勉強に関係ないものが近くにありませんか?楽しい気分にさせてくれる誘惑物が近くにあると、たとえ触っていなかったとしても意識がそちらに向いてしまい、深く集中できなくなることがあります。
【集中できる環境にいない】
「わからないところを教えあうために一緒に勉強しよう」と友人を誘って勉強をはじめたのに、いつの間にかおしゃべりに夢中になって全然集中できなかったという経験はありませんか?誰かの邪魔が頻繁に入る環境で勉強しても、集中力は途切れやすくなってしまいます。
【集中できる時間に勉強していない】
人間には生体リズムがあるので、1日のうち全ての時間帯で集中できるわけではありません。インプットに向いている時間帯もあれば、アウトプットに向いている時間帯もあります。集中できないのは、適切な勉強のタイミングを逃している可能性があるのです。
【集中力を削ぐ音楽を聴いている】
「集中力を高めるために音楽を聴いているのに、余計に気が散る」ということがありませんか?特に歌詞が付いている音楽は、その意味を拾おうとして音楽に意識が向いてしまいます。好きな音楽が集中力を高めてくれるとは限らないのです。
【脳の血流が鈍くなっている】
長時間勉強していると、ボーッとしてしまって集中できなくなることもしばしば。頭を働かせ続けることでかなりのエネルギーを消費し、いつのまにか脳の血流が鈍くなり集中できなくなっている可能性があります。
【体調がすぐれない】
集中力がなかなか発揮されない理由は、フィジカル面に問題がある場合もあります。風邪はもちろん、強い眠気やだるさ、体の痛みがあるなど、体調面に問題がないか見直しましょう。
集中できない内的要因
【目標を設定していない】
将来どうなりたいかという目標をしっかり設定していますか?「周りも勉強しているし、なんとなく良い高校や大学に行きたい」「親や先生にすすめられた」という動機で勉強していると、何のために勉強をしているのかを見失ってしまいがち。その結果モチベーションが下がり、集中できなくなってしまいます。
【マルチタスクで取り組もうとしている】
受験までの時間が残りわずかとなってしまい、焦ってあれもこれもやろうとしてしまうと、集中力が散漫になってしまいます。勉強時間は長かったのに結局勉強したことが身についていなかった、という事態にもなりかねません。
集中したい!お薦め対処法
集中できない原因がさまざまであることからわかるように、集中するためにはあらゆる角度からアプローチすることが大切です。どのような対処をすることが効果的なのでしょうか?
8つの対処法をご紹介します。
1.誘惑物を近くに置かない
スマートフォンや、マンガ、テレビ、ゲーム機器、20歳以上であればお酒やタバコも誘惑物にあたります。これらは基本的に身の回りに近づけないようにしましょう。
常に身近にあるスマートフォンは、見る時間を決めて勉強中は機内モードに設定するのも効果的です。
2.集中しやすい場所や環境の条件を見つける
まずは頻繁に人やペットの邪魔が入らない環境に身を起きましょう。人によっては少しざわつきのあるカフェの方が集中できる人もいれば、図書館や自宅などの静かな場所の方が集中できる人もいます。
自分にあった勉強環境を見つけて、集中したい時はそこで勉強するようにしましょう。
3.自分が集中しやすい時間を見つける
集中力が高まりやすい時間帯には諸説ありますが、一般的にお昼前の午前10時〜11時ごろと、午後4時ごろから夕食にかけてだと言われています。個人差もあるため、自分にとって集中しやすい時間帯を見つけることが大切です。
4.集中できる音楽を聴く
テンションを上げてくれる好きな音楽は、モチベーションアップのために勉強を始める前に聴くことがおすすめです。
しかしこれらの音楽は、勉強中に聴くと逆に集中力を削いでしまいます。集中力を高めるためにはクラシックや川のせせらぎなどの自然音がおすすめ。これらは周りの雑音や騒音をさえぎりながら、BGMとなってくれます。
5.食べ過ぎを避けて適度な運動をする
ボーッとして眠気も出やすい方は、食べ過ぎや運動不足で脳が活性化されていないのが原因かもしれません。食後も勉強に集中したい時は、あまり食べ過ぎないようにしましょう。
また、夕食30分後のウォーキングは、血行を促進し脳に血流を行き渡らせ、自律神経も整えてくれます。
6.自律神経を整える
集中力を引き出すためには、自律神経を整えることが大切です。自律神経を整えるために規則正しい生活をすることは、自分が集中しやすいタイミングを見つけることにもつながり、勉強のリズムを作りやすくなります。7.長期・短期の目標を設定する
内的要因で集中できていない場合は、「長期的な目標」と「短期的な目標」を明確に設定しましょう。
長期的な目標は「高校や大学でどんなことをして、何を実現したいのか」といったことや、「卒業後どのような職業につきたいのか」といったことを考えることです。これにより、今勉強することの意味を見出せるでしょう。
また短期的な目標は、「模試で〇〇点以上とる」「参考書を〇〇ページやる」といったもの。継続して勉強するために、毎日の目標も細かく設定することが大切です。
8.時間を区切り、1点集中する
1度に複数の情報を処理することは、記憶の定着にはあまり向いていません。焦ってあれもこれもと分散的に勉強するのではなく、「今日は〇〇を勉強する」と腰を据えて1つに集中して取り組みましょう。
まとめ
集中力を上げるために、まずは自分の集中力が下がる原因を見極めて的確に対処しましょう。受験まで残りわずか。ラストスパートをかけましょう!
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「活脳クラシック」
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