あなたの免疫は大丈夫?冬の風邪やインフルエンザを防ぐ「免疫力」のひみつ

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もうすぐ冬本番。空気が乾燥し、冷え込むようになるにつれて心配になるのが、風邪やインフルエンザです。

予防のために外出時にマスクをつけたり、加湿器をつけたり予防接種をしたり…。色々な対策をしているのに、ダウンしてしまうことがあるという方は、免疫力が下がっているのかもしれません。

本記事では免疫の働きとともに、冬も元気に過ごすための免疫力強化法をご紹介します。

冬は風邪をひきやすい季節!?

「風邪をひきやすい季節」というイメージがある冬。実際に冬に風邪やインフルエンザにかかってしまったことがある方も多いのではないでしょうか。

冬は夏や秋の疲れを持ち越していたり、年末の忙しさも重なって体力を消耗しやすい季節。

さらに、空気が冷えて乾燥してくるとウィルスの活動は活発になる一方、人の体は体温が下がることで免疫系の機能が低下してしまいます。このように健康体でも冬は免疫力が下がりやすく、ウィルスの影響を受けやすくなる季節だといえるでしょう。

その風邪、免疫力の低下が原因?

冬に風邪やインフルエンザにかかりやすくなる原因のひとつに「免疫力の低下」が考えられます。

そもそも「免疫」とは自己防衛システムのこと。外から侵入した細菌やウィルス、体内で発生したがん細胞などを見張り、撃退するという働きがあります。

免疫力は20歳前後に高くなり、40~50代になるとピーク時の50%、70代では10%と大幅に下がっていきます。

このように免疫力が下がることで、私たちの体は病気にかかりやすくなってしまうのです。

免疫力が下がるとどうなるか

免疫力が下がってしまうことで、下記のようなさまざまな症状が現れる可能性があります。

・風邪やインフルエンザ、結核など、ウィルスや感染症にかかりやすくなる。
・糖尿病や心臓病など、生活習慣病のリスクが高くなる。
・肌が荒れやすくなる。
・アレルギー症状が現れやすくなる。
・疲れやすくなる。
・下痢をしやすくなる。

免疫力のメカニズム

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免疫力は皮膚や粘膜、血液中の白血球など、体のいたる所で働くさまざまな免疫細胞が、自律神経と関係しあうことで機能していきます。

【代表的な免疫細胞】
●樹状細胞(じゅじょうさいぼう)
→外界と触れやすい皮膚や胃、腸、肺などで働き、体内にウィルスや細菌などの外敵が入ってきたことを他の免疫細胞に伝える。

●白血球
全身をめぐる血液中に含まれている白血球は、様々な免疫細胞で構成されています。
〔マクロファージ〕
→血液の中に入ってきた外敵を丸飲みしながら、顆粒球やリンパ球に対して攻撃するよう指令。
〔顆粒球〕
→真菌や細菌類を攻撃し、食べて処理する。役目が終わると大量の活性酸素を排出。
〔T細胞〕
→ヘルパーT細胞、キラーT細胞、サプレッサーT細胞に分けられる。B細胞に抗体を作るよう指令したり、感染した細胞を排除したりする。
〔B細胞〕
→樹状細胞やマクロファージからの知らせを受け、他の免疫細胞に情報を伝達。抗体をつくる。
〔NK(ナチュラルキラー)細胞〕
血液中をパトロールし、他の免疫細胞からの情報や指令がなくても外敵を発見すると攻撃する。

自律神経のバランスが乱れることで起こる、免疫力の低下

このような様々な免疫細胞の働きは、自律神経の働きと大きく関係しています。

●交感神経が優位になりすぎた場合
仕事の忙しさや人間関係で緊張状態が続きストレスがたまると、交感神経が過剰になってしまいます。

これにより血液中の顆粒球が増えすぎてしまい、外敵だけでなく自分の体も攻撃してしまうことで免疫力が下がります。

その結果、口内炎や肺炎などの炎症が起きてしまったり、活性酸素の排出が増えることで老化などが進行したりします。

●副交感神経が優位になりすぎた場合
やる気が出なく、だらだらと過ごすことが多い場合は、副交感神経が優位になりすぎている可能性があります。

副交感神経が過剰になると、血液中のリンパ球が増えすぎてしまい、過剰反応が起こりやすくなります。これにより、花粉症やアレルギー、アトピー性皮膚炎などの症状が現れやすくなります。

また筋力が低下するため、疲れやすさや肥満、腰痛にもつながります。

冬の免疫力アップのために効果的な方法

それでは、免疫力を上げるためにどのような対策をとればいいのでしょうか? 3つのポイントをご紹介します。

1.体温をあげる

冬は冷えを感じやすい季節ですが、実は体温が1℃下がることで、免疫力は3割も低下するそうです。

一方で、1℃上がることで最大5~6倍も免疫力が上がると言われています。

そのため、免疫力が正常に保たれる36.5℃程度の体温になるよう、日頃から運動や入浴、暖かい格好をして体を温めましょう。

2.腸内環境を整える

免疫細胞は体のさまざまな場所にいますが、その約6割は腸にいると言われています。

腸内の免疫細胞を活性化するためには、腸内環境を整えることが大切。栄養バランスを考えながら、乳酸菌が豊富なヨーグルトや納豆、キムチなど、さまざまな発酵食品を摂れる食生活を心がけましょう。

3.自律神経を整える

ストレスにより自律神経が乱れると、免疫力も低下してしまいます。

自律神経の働きを整え向上させるためにも、日頃の生活習慣を見直しましょう。

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まとめ

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冬は飲み会や、クリスマス、お正月などイベントごとが盛りだくさんの季節。手洗いやうがい、加湿や予防接種などの基本的な対処法はもちろん、免疫力をアップさせる生活を心がけて楽しく元気に冬を越しましょう。