アロマビギナー必見!
アロマを安全に楽しむための基礎知識

アロマテラピーはとても心地のいいリラクゼーション法です。

たくさんの方に楽しんで頂きたいのですが、そもそも持っているそのオイル、ホンモノのアロマですか!?

間違った使い方をしていませんか!?



ただの「いい香り」以上の魅力が詰まったエッセンシャルオイルは、知識を持って安全に使いましょう。

今回は新たにアロマテラピーを始める人はもちろん、ちょっと使っていた人にも参考になる、エッセンシャルオイルを正しく使うための基礎知識をお届けします。

これだけは押さえておきたい!「エッセンシャルオイル」選びのポイント

アロマテラピーで使う香りのする液体、これを「エッセンシャルオイル」とか「精油(せいゆ)」といいます。

「アロマオイル」という表記もよく使われます。

どれもよく目にするので、選ぶ側が知識を持ち、欲しいものを入手する必要があります。

エッセンシャルオイルの原料は植物100%


まずは【エッセンシャルオイルは植物から採ったもの】ということを覚えておいてください。その上で選び方のポイントをお教えします。

「エッセンシャルオイル」に均一価格はない

100円ショップでアロマオイルという商品が売られていることがあります。それがいわゆるホンモノかどうかチェックするポイント、それはその分量です。5mlや10mlであればそれはエッセンシャルオイルではありません!

目安ですが、仮にラベンダーなら100円で買えるのは0.5ml程です。ローズ(バラ)のエッセンシャルオイルなら1mlで8000円~10000円近くします。



ということは、100円でそこそこの分量で売られているアロマオイル(らしきもの)は、エッセンシャルオイルではないと考えて間違いありません。

表示にオレンジやラベンダーといった植物名が書かれていても、です。

このようにエッセンシャルオイルは安価ではないし、均一の価格で販売されていません。

ラベルをチェック

さらにエッセンシャルオイルなら、ラベルに、「学名」や「原料の産地」が書かれています。購入前に、必ずラベルをチェックしましょう。

要注意な2つの使い方

日本ではエッセンシャルオイルは雑貨屋やアロマショップで販売されています。

薬局で販売されている国もあるので、それに比べると、扱いがややカジュアル。

そんなエッセンシャルオイルですが、その効果効能には優れたものがあります。だからこそ、特に次の2つの使い方は注意が必要です。

1. 飲用すること



エッセンシャルオイルを飲むという記事を見かけることがあります。

エッセンシャルオイルは高濃度な、いわばエキスのようなもの。

飲用すると、消化管をはじめ体内の臓器に影響が出ると考えられます。

アロマテラピーのパイオニア、ロバート・ティスランド氏は著書の中でこう書いています。

精油による重篤な中毒症状はみんな、精油を経口摂取したあとで生じています。そのケースは大部分、未希釈のまま摂取しておこっています…

(引用元:『精油の安全性ガイド(上巻)』ロバート・ティスランド/トニー・バラシュ著 高山林太郎訳(フレグランスジャーナル社2005年)

未希釈についての示唆ですが、いずれにしてもこのようなリスクがある物質だということを心にとめた上で飲む、飲まないを選択すべきです。

医師がエッセンシャルオイルを処方し飲用する国もあるため、それにならって飲用に言及した記事があるのだと思いますが、かなりリスクのある行為といえます。

2. そのまま肌に塗ること

エッセンシャルオイルを肌に塗る場合は、水や植物オイルで薄めてから塗ります。基本的にはそれで問題ありませんが、市販の化粧品が肌に合わないなど敏感肌の人は、指定より濃度を低くする、パッチテストをするなど配慮してください。

問題は、エッセンシャルオイル原液をそのまま肌に塗ることです。

推奨する記事も見かけますが、濃度が高すぎて、肌にネガティブな影響を及ぼすリスクがぬぐえません。

アロマディフューザーも換気しながら楽しんで!



香りを嗅ぐだけならノーリスクかというと、そうではありません。

嗅覚を介して体内に入るため、香りを楽しむときは、適度な換気を忘れないでください。特に「臭い」とか「気分がすぐれない」などを感じたときは、使用を中止した方が安心です。

また、まだコミュニケーションができない小さな子どもやペットには影響が大きく出る場合もありえることを、覚えておきましょう。

いろいろなアロマ情報はただうのみにせずに安全かどうか考えてから楽しむようにしてくださいね!