【癒ログ】疲れに効くヒーリングミュージック♪
その効果とは?
疲れているときにヒーリングミュージックを聴くと癒されますよね。
しかし一言で癒しと言っても、実際私達の心にどのような効果を与えているのでしょうか?
小鳥の鳴き声や小川のせせらぎなどの環境音とヒーリングミュージックの関係からその効果の秘密にせまります。
自然界の環境音に癒されていた昔
大昔、まだ人類が音楽という概念を持つ以前から、人々は鳥のさえずりや川のせせらぎなどの自然音を耳にしてきました。
このような自然界から発せられる音は、環境の一部として人々の周りにいつも存在していました。 いつも見慣れている風景なのに、時々妙に美しく感じられ癒された経験のある人もいるでしょう。
同じように環境音は私達を癒してきました。 しかし人々の生活の中から誕生した音楽も、教会や宮廷に入り発達するにつれ、環境から芸術に変化しました。 私達の周りに空気のようにナチュラルに存在しているものではなく、椅子に座って注意深く耳を傾けなくてはいけないものとなったのです。
環境と音楽が再び融合するヒーリングミュージック
クラシック音楽は堅苦しいというイメージを持っている人が多いと思います。
それは前述したように、教会や宮廷で発達したため、伝統的に音楽は集中して聴くもの、演奏中の雑音は悪であるというスタンスをとっているからでしょう。
しかしクラシック音楽界にもそのような堅苦しい音楽の聴き方ということに疑問を持っている作曲家も出てきました。
例えばエリック・サティは「家具の音楽」という意識的に聴かれることを目的としない作品を作っています。
またクラシック以外の音楽が発達すると共に集中して聴くのではなく、BGMとして聴くという受動的な音楽の聴き方も出てきました。
このような流れの中で、環境と音楽は再び一緒になろうとしています。
ヒーリングミュージックはその環境と音楽の融合の一例といえるでしょう。
気づかないヒーリングミュージックの効果
環境の一部となったヒーリングミュージック、BGMとして流しているとなかなかその効果に気づかないかもしれません。
これは空気のきれいなところにいるのと同じこと。 はじめは空気のきれいなことに対し、特に意識を傾けていないかもしれません。
しかしいつの間にかに喉や肌の調子がよくなったりしていることに気づくでしょう。 また深呼吸をして、そのきれいな空気をたっぷり吸い込めば、リラックスするでしょう。
ヒーリングミュージックも、毎日何気なくBGMとして聴いていると、知らず知らずのうちに気持ちが穏やかになっていきます。
また特に疲れた日には、いつもよりちょっと集中して聴けば、リラックスモードになり癒されます。
ヒーリングミュージックの癒しの秘密
ところで、なぜ疲れているときに、ヒーリングミュージックを聴くと癒されるのでしょうか?
それはヒーリングミュージックが持っている音楽と環境という2つの力に理由があります。
一つは、音楽の力、人を楽しませるという部分。
このため、ヒーリングミュージックを聞くと気分がよくなります。
もう一つは環境の持つ力、邪魔にならないという部分。
つまりヒーリングミュージックはさりげなく聴く人の気持ちをリラックスさせます。
疲れているときに自己主張の強い音楽を聴くとかえって疲れてしまうことがあります。
だからこの2つ目の力、邪魔にならないが重要なのです。
モーツアルトまでは環境の一部だった音楽
自然の音や人間の声、動物の鳴き声など環境音の模倣から始まった音楽。
今日では演奏中はおしゃべり禁止で集中的に聴くことが推奨されるクラシックですが、実はモーツアルトの時代の頃までは音楽は環境的に聴かれていたといわれています。
だから古い時代のクラシック音楽には癒し効果が高いものが多いのですね。