花粉の季節にお役立ち!
「ユーカリ」活用術3つ
花粉によるストレスを軽くするためにアロマテラピーを活用してみませんか。花粉の影響がでているときは、鼻や目、肌が敏感で、体も疲れやすくなっています。実践するときは必ず注意点を見てからお役立てくださいね!
花粉症対策にイチオシのアロマは「ユーカリ」
ユーカリはシャープな森林系の香り。古くから呼吸器系のトラブルに有効とされます。ユーカリ精油の蒸気吸入によって鼻づまりが軽減したという報告もあり((公社)日本アロマ環境協会発行アロマテラピー検定公式テキストより)、花粉をはじめ、風邪っぽいときにもおすすめです。
ユーカリのエッセンシャルオイルは、そんなに高価ではありません。1本買っておくと便利です。
いくつか種類がありますが、もっとも一般的なのはユーカリ・グロブルス(Eucalyptus globulus)。
ユーカリに含まれる1,8-シネオールという成分がたくさん入っています。
1,8-シネオールという成分は少し刺激があります。そのためやわらかい香りで刺激も少なめがいい場合はユーカリ・ラディアータ(Eucalyptus radiata)という種類がいいでしょう。
入手しやすいのはグロブルス種ですが、できればショップで香りを比べて好きな方を選択してください。
ユーカリ活用術3つ
花粉が気になるときのユーカリ活用法を3つお教えします。
その1:芳香浴
1~3滴ユーカリのエッセンシャルオイルを垂らしたコットンを小皿などに乗せて置いておくだけの方法です。エッセンシャルオイルは揮発性が高いため、徐々に香りが空間に広がります。パソコン周りやリビングなどで手軽に活用できます。花粉の影響でイライラするときはスィートオレンジ、やる気がでないときはリフレッシュできるレモンをブレンドするのもいいでしょう。部屋はときどき換気してください。
※注意点
- コットンを置いておくトレイがプラスチックなどであれば溶けてしまうことがあります(コットンからしみでたエッセンシャルオイルの作用)。気をつけてください。
- 寝室に置く場合は、頭付近には置かないでください。刺激で涙が出ることもあります。
その2:ユーカリオイルをデコルテに塗る
デコルテ(肩から胸の上部あたり)部分に、ユーカリを薄めたオイルを塗ると、ふわっと香りが鼻に届き気持ちが良く、呼吸も深くなります。肌からもわずかに成分が入ります。ちなみに、有名な塗る風邪薬には、ユーカリ油も配合されています!
【オイルの作り方】
<材料>
- ホホバオイルなどキャリアオイル(植物100%の油)15ml
- ユーカリのエッセンシャルオイル 1滴
デコルテや背中に適量を塗り広げます。肌もしっとりとします。
※注意点
- 肌に合わない場合は使用を中止し、洗い流してください。
- 余ったオイルは1週間以内に使い切ってください。
その3:マスクにシュッ!ユーカリスプレー
「マスクにエッセンシャルオイル(精油)を1滴垂らす」といった文言を見かけることがあります。しかしこれはNG。エッセンシャルオイルは非常に香りが強いです。それは、自然界に存在していたときの状態と異なり、蒸留後に成分が濃縮するため。香りが強いと、それが刺激となり、むせたり、咳やくしゃみを誘発しかねません。
またマスクは鼻と口をずっと覆っているため、換気ができません。そのため、エッセンシャルオイルの香りをずっと吸い込むことになり、気が付くと、香りに酔ったようになることも。
マスクは本来何かをブロックするためのものです。ずっと香りを吸い込むためのものではありません。ときどきマスクをはずして、香りのない空気を吸ってください。
マスクには、エッセンシャルオイルをかなり薄めたものを軽くスプレーして用いるといいでしょう。スプレーをするのはハンカチやコットンでも構いません。それをときどき鼻に近づけて、吸入します。空気中にスプレーしても、もちろんOKです。
【アロマスプレーの作り方】
<材料>- ユーカリのエッセンシャルオイル 1滴
- 無水エタノール 2~3ml
- 飲用水または精製水 28~30ml
無水エタノールにエッセンシャルオイルを入れて混ぜ、そこに水を入れてよくかき混ぜ(振り混ぜ)ます。スプレー容器に入れたら完成です。スプレーする前によく振ります。
<使い方>
マスクの外側に1回シュッとスプレーします。
※注意点
- マスクにスプレーするのは1日に1~2回程度。毎日はしないでください。
- 肌に直接、つかないようにマスクの内側にはスプレーしないでください。
- スプレーをしたあとでマスクを装着してください。マスクをつけたままスプレーしてはいけません。
- 作ったスプレーは1週間を目安に使い切ってください。