あなたの症状、もしかしたら寒暖差アレルギー!?
そのメカニズムと予防方法を紹介!
11月に入り、朝晩と日中の気温差が激しい季節になりました。
冷え込みを感じるこの時期、朝晩に咳や鼻水が出たり、くしゃみや咳が止まらなくなったりというような体の不調を感じる方も多いのではないでしょうか?
風邪だと思って風邪薬を飲んでも治らない、そんな時は「寒暖差アレルギー」の可能性があります。
季節の変わり目は特に体調を崩しやすいもの。寒暖差アレルギーについて知り、しっかりと予防していきましょう。
今回は、寒暖差アレルギーについて詳しく解説します。
寒暖差アレルギーとは?
「寒暖差アレルギー」とは、気温差が原因となって生じる鼻炎のこと。激しい気温変化により自律神経が乱れ、鼻の粘膜などの毛細血管が広がり内部が腫れてしまうのが原因で起こります。
自律神経は、寒いときには血管を収縮させて体温を保ち、暑いときには血管を拡張させて体温を逃がし体を冷やす役割を果たしていますが、スムーズに対応できるのは気温差が7℃までとされています。
つまり、7℃以上の気温差があると寒暖差アレルギーが起こりやすいのです。
具体的な症状や風邪との違いは?
では、寒暖差アレルギーの具体的な症状とはどんなものなのでしょうか?主なものとしては、下記のような症状が挙げられます。
- 鼻水、鼻づまり
- くしゃみ・咳
- 頭痛
- イライラする、疲れやすい
- 食欲不振
- 不眠
医学的には「血管運動性鼻炎」と言われます。
風邪の症状と似ていますが、見分け方のポイントは、「目の炎症がない」「鼻水の色が透明」「高熱ではない」こと。
これらの条件を満たすようなら、風邪やアレルギー性鼻炎ではなく寒暖差アレルギーを疑ってよいと考えられます。
寒暖差アレルギーになりやすい人とは?
寒暖差アレルギーは、子どもには少なく、大人に多いことがわかっています。なかでも40代以降の女性に多い傾向があるそうです。
男性に比べ、筋肉量が少ない女性は、体内で作り出すことができる熱量が少ないため、体温調節がしづらく、寒暖差の影響を受けやすいと考えられます。
また、もともと喘息や花粉症などのアレルギー疾患があり、粘膜が過敏になっている人は、寒暖差アレルギーを併発しやすいとも言われています。
寒暖差アレルギーは こうして 予防しよう
風邪やアレルギーではないとはいえ、さまざまな体の不調はつらいもの。
寒暖差アレルギーを予防したり症状を改善するためには、原因となる自律神経の乱れを整える必要があります。具体的な対処法をご紹介します。
体を温め血行をよくする
まず効果的な方法が、マフラーやレッグウォーマー、膝掛けなどを身に着けて体を冷たい空気から守ることです。特に手首、足首、首の「3つの首」は、大きな血管がありツボも集まる体温調整に重要な場所。
温めることで、血行がよくなり体も温まります。
また、ゆっくりとお風呂に入るのもオススメです。
40度程度のぬるいお湯に浸かることで、副交感神経が刺激されリラックスできます。
ストレッチや軽い運動をする
寒いと体を動かすのも億劫になりがちですが、自律神経を整えるためには意識して軽いストレッチやウォーキングをするのが効果的。毎日の習慣として定着していけるといいですね。
寒さや仕事のストレスなどで、緊張してこわばっている体をほぐしてあげましょう。
栄養バランスの良い食事を心がける
毎日の食事にも気を配ることが大切。たんぱく質、ミネラル、ビタミンなどをバランスよく摂れるメニューを3食きちんと摂りましょう。
寒い時期は、体を温めるショウガやニンニクなどの食材を取り入れるのもオススメです。
ヒーリングミュージックで自律神経を整える
自律神経の乱れを整えるために、音楽の力を借りるのも効果的。ヒーリングミュージックには、副交感神経を優位に切り替えて、リラックスさせてくれる楽曲もあります。
バスタイムの後や寝る前などに、ゆっくりとくつろぎながらお気に入りの曲を聴いてみてはいかがでしょうか?
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しっかり対策して寒暖差アレルギーを予防しよう
寒暖差アレルギーは、年間を通して改善や悪化を繰り返すことが多く、完全に治すのが難しい病気とされています。適度な運動や正しい食生活などで予防したり症状を和らげることは可能ですので、ちょっと調子が悪いな…と思ったら、なるべく早く対策して、この気温差が激しい季節を乗り切りましょう!