胎児もリラックス!"妊娠中に聴きたい" 3つの音楽
妊娠中はホルモンバランスが乱れ、身体を自由に動かすこともできないため、ストレスが溜まりやすく情緒が不安定になりがちです。
しかしながら、ストレスを抱えこむことは母子それぞれの健康に良いものではありません。
不安や緊張を感じて眠れない夜などは音楽で心身をリラックスさせましょう。
今回は、不安や緊張を和らげ、リラックス効果も期待できる" 妊娠中にお薦めの音楽" を3つ紹介します。
1. 【クラッシック音楽】妊娠中の不安や苛つきによる不眠を解消する
クラシック音楽を妊娠中の情緒不安定な時期に聴くと、不安や苛つきによる不眠を解消して睡眠の質を高めることが期待できます。
妊娠中は一時的にホルモンバランスが崩れるため、不安感やイライラなど感情の起伏が大きく、不安定になりがちです。妊娠中の情緒不安定な症状は一般的に「マタニティーブルー」と言われ、精神的なストレスから不眠になってしまうケースもあります。
睡眠不足は自律神経が乱れる原因であり、胎児の発達に悪影響を与えてしまうことがあります。
さらに妊娠中の睡眠不足は自律神経の乱れを引き起こし、子宮へ栄養分を送る身体の動きが鈍くなってしまうようです。
それに加え、風邪などの感染症に対する免疫力が低下するため、妊娠中は質のいい睡眠を心がけて自律神経が乱れないように注意しなくてはいけません。
バッハやモーツァルトを筆頭とするクラシック音楽は感情の乱れを解消して精神を安定させるヒーリング効果があり、「α波」という脳波を誘発させます。
「α波」とは人体がリラックスしているときに脳から出る脳波であり、自律神経のバランスを整えて免疫力を高める効果があると言われています。
クラシック音楽を聴くと、就寝前に日中の出来事を振り返って苛つく、あるいは将来が不安で寝付けないといった妊娠中のストレスによる不眠を解消できます。
リラックスした状態で寝付けると睡眠の質が高まり自律神経の乱れが収束し、胎児の健康的な成長を促してくれるので就寝前はクラシック音楽がお薦めです。
2. 【環境音楽】日常のストレスや緊張感を和らげる
環境音楽(アンビエント・ミュージック)は森や海中といった特定の自然環境を彷彿とさせるサウンドであり、「1/fのゆらぎ」によって日々のストレスや緊張感を和らげる効果があります。
妊娠中に聴くと心身がリラックスできるヒーリング効果があるほか、妊娠5ヶ月前後の胎教としてもお薦めです。
環境音楽には様々な種類があります。
そよ風で木々が揺れる音と小鳥のさえずりが調和した清涼感のあるサウンドで森林浴をしているかのような気分に浸れます。
静謐かつ深潭な海中でイルカと言葉を交えながら戯れているかのような浮遊感を得られます。
など、気分・感性に合わせて好みの自然環境にトリップ可能です。
風の音や海の音といった自然のサウンドには、聴覚や視覚を通じて感じられる「1/fのゆらぎ」という独特のゆらぎの存在が特徴的。
「1/fのゆらぎ」は鼓動や呼吸といった生体リズムにも含まれているため、環境音楽の "ゆらぎ" に身体が同調することで気分が落ち着きリラックス可能です。
胎児は一般的に6ヶ月前後で耳が聴こえるようになり、普段はお母さんの鼓動や胎内で羊水が動く音を聴いていると言われています。
妊娠中期ごろから「1/fのゆらぎ」が含まれている環境音楽を聴けば、お母さんが心身ともにリラックスした状態となり胎児の健康的な成長を促せるでしょう。
3. 【オルゴールの音色】低・高周波によって自律神経を整える
オルゴールの音色には人間が聴きとれない "低・高周波数" が含まれており、神経やホルモンバランスの働きを司る脳幹に作用して自律神経を整える効果があるとされています。
また、オルゴールは認知症予防としても取り入れられており、特定の周波数が人体に有益な影響を与えるとして注目されているサウンドです。
自律神経が健全な状態であると、日中は交感神経、夜間は副交感神経がそれぞれ優位となる生活リズムの切り替えが正しく機能します。
自律神経が乱れて交感神経優位な状態が続くと血管が収縮するため、身体の冷えや新陳代謝の低下といった妊娠中の身体に悪影響を及ぼしかねません。
オルゴールの音色に含まれている特定の周波数には、自律神経の働きを整えて副交感神経を優位に導くヒーリング効果があり、滞った血流を改善して胎児を育てるのに適切な体内環境に導けます。
妊娠中にストレスを溜めずに健康的な心身を維持するためには、家族の理解とサポートが重要です。
しかし、感情的な動向は自分でも説明しづらいため、誰にも相談できず塞ぎこんでしまうこともあるでしょう。
日々のストレスや悩み・不安を一人で抱えていると胎児へ悪影響を及ぼしてしまうことが考えられるので、そんな時は音楽で心からリラックスしてみてはいかがでしょうか。