新年の目標を立てるなら、今。
あなたが変わるための「75日」



心と身体も心地良さを感じられる季節の到来です。
この時期に多く行われる催事は「運動会」と「結婚式」。
みなさんにとってのこの秋のイベントは何でしょうか?

10月10日が体育館の日とされているのは、晴れる確率が全国的に高いという理由もありますが、1965年の東京オリンピックが10月10日に開催されたことが、その後の運動会にも影響を与えているそうです。

たしかに、運動会は10月10日前後によく開催されているような気がしますが、最近は熱中症対策や行事のバランスから5月、6月に開催する学校も増えてきたようです。

いずれにしても人が集まるイベントは、晴れているほうが、盛り上がりますね。

そしてやはり、晴天の日が多い10月は、結婚式にふさわしい季節です。
晴れた日の屋外での結婚式は清々しく、お客様にとっても寒暖がなく快適という条件は、一生に一度かもしれない結婚式には一番人気の月だそうです。

記事をお読みくださっているかたのなかには今月、結婚式にご招待されているかたもいらっしゃるかもしれませんね。

では、10月に挙式を予定するとしたら、そのための準備はいつ頃から始めるのでしょうか?
以前に私の授業を受けてくださっていたブライダルプランナーのかたが、こんなお話をしてくださいました。

「おそらくプロポーズから約2ヵ月以内にお互いの両親に正式に挨拶をして、結婚式場を探し始めます」

何かを決めるための準備は2ヵ月間



プロポーズから2ヵ月以内で、ふたりは恋人から婚約者に変わり、周囲の目も変わります。
結婚することを親しい人たちに発表したら、公式に認められはじめます。
過去に結婚を公表してから挙式(入籍)までを、慌ただしく過ごした経験をお持ちのかたも多数いらっしゃるでしょう。

なんだかモヤモヤ、ふわふわしていて、地に足が着いていないような落ち着きのなさを感じるこの期間は、マリッジブルーに陥りやすいタイミングでもあります。

マリッジブルーとは、結婚が決まってから、不安や憂鬱な気もちを感じてしまう心の状態を指します。

この2ヵ月の間に、幸せになりたいと思いながら怖くなってしまったり、結婚を決めたことを後悔してしまう人もいるでしょう。

この後悔は不安から生まれ、変わることを恐れている状態です。
今までの自分を手放して幸せになりたい思いよりも、恐れを多く感じてしまう人が、マリッジブルーに陥りやすいようです。  

「人の噂も七十五日」、「人の変化は七十五日」

ところで、みなさんはこのことわざをご存知かもしれません。

「人の噂も七十五日」

よくある例えとして、芸能人のスキャンダルなどがその見本です。
報道が過熱しても、75日ほど過ぎると世間は忘却してしまうのです。

日本では、春夏秋冬の間に土用(立春、立夏、立春、立冬の前の期間)が18日間ずつあり、ひとつの季節は70日〜75日として区切られています。

季節が変われば人の行動や風景が変わるために、記憶も薄れていくだろう、という意味が、このことわざの由来だとか。

2ヵ月と少しで、人の暮らしが変わるという考えかたからすると、結婚するのにも他のことをするにも、2ヵ月は準備期間が必要だということになります。



今は10月。
新しい年始まるまであと2ヵ月。つまり、あとおよそ75日の準備期間があります。
年が明けてから何かを決断するよりも、今、この時期に大まかな来年の目標を立ててみませんか?

例えば、以下のような具合です。

来年に結婚を控えている人は…

この2ヵ月の間に「幸せになりたい!」という気もちを忘却してしまわないようにしましょう。
今、あなたが不安なことは何でしょうか?
それとともに、不安を解消するための準備しましょう。

新年に向けて新しい目標を立てる人は…
なりたい理想の自分を忘却してしまわないようにしましょう。
今、あなたが不安なことは何でしょうか?
加えて、懸念材料をピックアップして準備しましょう。

人は75日経過すると、良くも悪しくも「忘却してしまう」のです。
嫌なことだけを忘れられれば良いのですが、幸せになりたい気持ちも忘れてしまわないようにするためには、まず準備。

年末年始は慌ただしく、新年の目標を立てようと思いながらも時間が流れて行ってしまうものです。

今のうちから「来年の私はこうなりたい!」
こんな風に、幸せになりたい気持ちを忘れないでおきましょう。

「人の変化は七十五日」

目標を忘れないためのおまじないにしてください。