「汗」「紫外線」「乾燥」に注意!
暑い季節の赤ちゃんの肌トラブル対策



日に日に気温も湿度も高くなってきました。
この時期気をつけたいのが、日焼けはもちろん、「あせも」や「とびひ」といった赤ちゃんの肌トラブルです。
そこで、赤ちゃんが快適に過ごせるためのポイントをご紹介します。

暑い季節の赤ちゃんの皮膚はどうなるの?



赤ちゃんの角質は、上の図のように大人の1/3しかなく、厚さは0.1ミリ以下と言われています。
また汗を出す汗腺は体表面積と比べると大人の3倍もあるのです。
汗ばむ季節になりますが、風が強いときもあるでしょう。
また5月頃から紫外線も強くなってきており、冷房などで意外と乾燥しやすいのが春~夏の赤ちゃんの皮膚なのです。

この時期は「汗」「紫外線」「乾燥」の3つに注意していくことが大切なポイントになります。

また生後2ヶ月位までの赤ちゃんは胎児期にママからもらったホルモンが残っているため、皮脂の分泌が盛んで、ポツポツした「赤ちゃんニキビ」が出来やすい時期になります。
しかしママのホルモンの影響がなくなる生後2ヶ月以降~皮膚の分泌量は急激に減少し、思春期になるまで子どもの皮脂分泌は大人の1/3しかありません。

皮脂はお肌の表面をワックスのようにおおって、水分の蒸発や有害物質などの侵入を防いでくれる役割を果たします。
皮膚の薄い赤ちゃんは常にカサカサの危機にさらされていると言えます。

紫外線のダメージにも注意

紫外線は皮膚の老化を進めるだけでなく、細胞の核にあたる遺伝子(DNA)を傷つけ、皮膚がんの原因になると言われています。
赤ちゃんは色が白く角質も薄いので、日焼けするとすぐサンバーン(炎症状態)になって赤くなってしまいます。

炎天下の外出は災害だと思いできるだけ控え、どうしても出掛けなければならない用事があるときは「帽子をかぶる」「風通しのよい長袖のパーカー」「日焼け止めのUVケア」が必須です。
また、出来るだけ日陰を歩くなどの対策が必要になります。

15分以上のお散歩のときで日射しが当たる部分には赤ちゃん用のUVローションやクリームを塗って赤ちゃんの肌を保護しましょう。

初夏から夏の汗対策、5つのお約束



赤ちゃんはたくさん汗をかきますが、そのままにしておくと肌トラブルの原因になってしまいます。
下記に「5つの汗対策法」をご紹介しますので、ご参考にしてください。
1)「汗」は「あせも」や「とびひ」など、肌トラブルの原因になりますので、乾いたガーゼで拭くよりも、お湯で搾ったタオルで汗の成分を出来るだけ残さないように拭くのがポイントです。
シャワーなで洗い流すのもよいでしょう。

2)シャワーは1日2~3回を目安にして石けんの使用は1日1回にしましょう。
それ以上洗うと皮脂がとれてかえって皮膚トラブルを引き起こしやすくなります。
なお、石けんは "弱酸性" のものを使用しましょう。

3)外出時も着替えを持参し、汗をかいたらこまめに着替えさせましょう。
特にお昼寝の前後はたっぷり汗をかくので、背中に汗取りガーゼなどをいれてもよいでしょう。
肌着は "綿100%" のものがお薦めです。

4)炎天下の外出時は保冷剤をガーゼで巻いたもので汗を拭くとひんやりして気持ちがよいものです。
チャイルドシートやベビーカーの座面は通気性が悪く、意外と蒸れやすく「あせも」の好発場所ですので、バスタオルやござシート、保冷剤などを利用して「あせも」を予防しましょう。


5)お家にいるときの赤ちゃんのベットも籐製のクーハンなど通気性がよいものがあると、赤ちゃんも快適です。