夜更かしを続けると「酔っ払い」とイコールに?
睡眠不足がカラダに及ぼす影響
うっかりスマホに夢中になって寝るのが遅くなったり、仕事が忙しすぎて睡眠時間の確保すらままならなかったり…。
現代人にはよくあることですが、では睡眠不足が続くと私たちのカラダはどうなるのでしょう。ここでは睡眠の役割から、睡眠不足が続くと私たちはどうなるのかをお伝えします。
それもそのはず、睡眠には、カラダのコントロールセンターである脳を効率よく休める役割があるからです。
睡眠が不足すると、まず脳の「前頭連合野(おでこの奥に位置する脳の前方部分)」の機能が低下します。
では、前頭連合野にはどんな役割があるのかをみてみましょう。
<前頭連合野が担う主な役割>
・論理的に思考し計画・立案する
・創造的に物事を考える
・空気を読みながらコミュニケーションをとる
・意思を決定する
・目標を求める意欲ややる気を高める
・自分の感情を形成し、コントロールする
・目標が満たされたかどうかどうかをとらえてその結果を自己評価する
・触覚・視覚の情報を連合し、視覚をもって手足や体の運動をコントロールする
・感覚からの情報を分析して、空間を認識する
など
少し固い表現が並びましたが、平たく言うと、前頭連合野は「人間が人間らしくあるため」の脳の働きを担っている、ということです。
脳の機能を維持していくためには、質の良い睡眠で脳を効率よく休ませることが不可欠です。
では、もし睡眠不足が続くと、どんなことが起こりうるのでしょう。2つの例を挙げてみます。
普段は24時には眠り7時に起きる習慣の人が、ここ最近は寝る前になんとなくスマホをみるくせがついてしまい、眠りにつくのが1時間遅くなったとします。
仕事があるので起床時間はいつもどおり7時。
これまでは7時間だった睡眠時間が、6時間に減りました。そんな生活を続けていると…。
10日もすると、脳の働きは1日徹夜したのと同じような状態に!
徹夜の経験がある方は、徹夜明けの倦怠感や、頭の回らなさを思い出してみてください。1時間の夜更かしでも、続けていると、日中のパフォーマンスはつらい徹夜明けと同程度にまで下がってしまうのです。
上記と同じ習慣の人が、さらに1時間夜更かしをし、2時に眠る5時間睡眠を続けたとします。
すると、10日後には0.05%の酩酊状態(酔っ払っている状態)になるのです。
0.05%の酩酊状態とは、一般的にはほろ酔い期と言われており、ビール1〜2本、日本酒1〜2合、ウィスキーのシングルなら3杯ほど呑んだような状態です(もちろん、個人差があります)。
「酔っ払っていてもいつもどおりの仕事ができる!」と言いきれる方は、少ないのではないでしょうか。
さらに、睡眠不足による眠気は、飲酒での眠気よりも強く出ます。作業能力も、注意力もダウンしているのに加え、強い眠気もやってくるわけです。
これが会議中であれば、「毎日遅くまで仕事しているから、疲れているんだな」と見逃してもらえるかもしれません。けれど、車の運転中だとしたら…?
睡眠不足が続くくらいどうってことない、と甘くみてはいけません。人生を狂わせてしまうような、重大な事故につながる可能性だってあるのです。
ここまで、睡眠不足が続くとどうなるかを、主に脳への影響にからめてお伝えしてきましたが、よく「睡眠不足はお肌に悪い」と言われるように、睡眠不足はカラダや心のコンディションにも関わってきます。
以下に、その影響をまとめてみました。
先ほどの「お肌に悪い」は身体健康への影響、循環器系機能の低下からくるものです。
こうしてみると、睡眠不足にいいことはひとつもなし!だとおわかりいただけると思います。
もし、最近寝不足気味だな…と心当たりがあるなら、ご自身の生活習慣を振り返ってみましょう。
過去のコラムでは、質のよい睡眠へと導くヒントや不眠対策、夜ぐっすり眠るための朝食のコツなどをご紹介しています。
これらもご参考にしていただきながら、どうぞ、良質な睡眠を味方につけて、よりよい日々を送ってくださいね。
現代人にはよくあることですが、では睡眠不足が続くと私たちのカラダはどうなるのでしょう。ここでは睡眠の役割から、睡眠不足が続くと私たちはどうなるのかをお伝えします。
「睡眠」は私たちが「人間らしくあるため」に不可欠!
遅くまで夜更かししたり、ぐっすり眠れなかった日は、なんとなくぼんやりして集中力が続かない…そんな経験が、きっとみなさんにもあると思います。それもそのはず、睡眠には、カラダのコントロールセンターである脳を効率よく休める役割があるからです。
睡眠が不足すると、まず脳の「前頭連合野(おでこの奥に位置する脳の前方部分)」の機能が低下します。
では、前頭連合野にはどんな役割があるのかをみてみましょう。
<前頭連合野が担う主な役割>
・論理的に思考し計画・立案する
・創造的に物事を考える
・空気を読みながらコミュニケーションをとる
・意思を決定する
・目標を求める意欲ややる気を高める
・自分の感情を形成し、コントロールする
・目標が満たされたかどうかどうかをとらえてその結果を自己評価する
・触覚・視覚の情報を連合し、視覚をもって手足や体の運動をコントロールする
・感覚からの情報を分析して、空間を認識する
など
少し固い表現が並びましたが、平たく言うと、前頭連合野は「人間が人間らしくあるため」の脳の働きを担っている、ということです。
夜更かしが続くと、私たちのカラダはどうなる?
脳の機能を維持していくためには、質の良い睡眠で脳を効率よく休ませることが不可欠です。では、もし睡眠不足が続くと、どんなことが起こりうるのでしょう。2つの例を挙げてみます。
その1:1時間の睡眠不足を10日間続けると…「1日徹夜」と同じ状態に!
普段は24時には眠り7時に起きる習慣の人が、ここ最近は寝る前になんとなくスマホをみるくせがついてしまい、眠りにつくのが1時間遅くなったとします。
仕事があるので起床時間はいつもどおり7時。
これまでは7時間だった睡眠時間が、6時間に減りました。そんな生活を続けていると…。
10日もすると、脳の働きは1日徹夜したのと同じような状態に!
徹夜の経験がある方は、徹夜明けの倦怠感や、頭の回らなさを思い出してみてください。1時間の夜更かしでも、続けていると、日中のパフォーマンスはつらい徹夜明けと同程度にまで下がってしまうのです。
その2:2時間の睡眠不足を10日間続けると…「酔っ払い」になってしまう?
上記と同じ習慣の人が、さらに1時間夜更かしをし、2時に眠る5時間睡眠を続けたとします。
すると、10日後には0.05%の酩酊状態(酔っ払っている状態)になるのです。
0.05%の酩酊状態とは、一般的にはほろ酔い期と言われており、ビール1〜2本、日本酒1〜2合、ウィスキーのシングルなら3杯ほど呑んだような状態です(もちろん、個人差があります)。
「酔っ払っていてもいつもどおりの仕事ができる!」と言いきれる方は、少ないのではないでしょうか。
さらに、睡眠不足による眠気は、飲酒での眠気よりも強く出ます。作業能力も、注意力もダウンしているのに加え、強い眠気もやってくるわけです。
これが会議中であれば、「毎日遅くまで仕事しているから、疲れているんだな」と見逃してもらえるかもしれません。けれど、車の運転中だとしたら…?
睡眠不足が続くくらいどうってことない、と甘くみてはいけません。人生を狂わせてしまうような、重大な事故につながる可能性だってあるのです。
脳機能の低下だけではない!睡眠不足が心とカラダに及ぼす影響
ここまで、睡眠不足が続くとどうなるかを、主に脳への影響にからめてお伝えしてきましたが、よく「睡眠不足はお肌に悪い」と言われるように、睡眠不足はカラダや心のコンディションにも関わってきます。以下に、その影響をまとめてみました。
先ほどの「お肌に悪い」は身体健康への影響、循環器系機能の低下からくるものです。
こうしてみると、睡眠不足にいいことはひとつもなし!だとおわかりいただけると思います。
もし、最近寝不足気味だな…と心当たりがあるなら、ご自身の生活習慣を振り返ってみましょう。
過去のコラムでは、質のよい睡眠へと導くヒントや不眠対策、夜ぐっすり眠るための朝食のコツなどをご紹介しています。
これらもご参考にしていただきながら、どうぞ、良質な睡眠を味方につけて、よりよい日々を送ってくださいね。