メンタルへルスケア導入企業紹介
株式会社ベルシステム24様

クライアント企業と生活者の接点を担う「CRM総合プロバイダー」として、対話を通じて顧客の思いを捉え、効果の高いCRM戦略の立案・設計・実践をサポートしている『株式会社ベルシステム24』。
業界のリーディングカンパニーとして、高品質で安定したサービスを提供できる人材、業界最大級のインフラと磐石な情報セキュリティ体制でクライアント企業/生活者双方にとって価値のある、信頼性の高いサービスを提供し続けている会社です。

今回は、株式会社ベルシステム24の
人材開発サービス室 人材マネジメント局 労務グループ ゆとり推進チ-ム 奥富美子さん(JCDA認定CDA、メンタルヘルスマネジメント検定2種3種) 木下幸絵さん(JCDA認定CDA、メンタルヘルスマネジメント検定2種3種) 経営企画室広報担当 宮崎暢子さん

にお話を伺い、メンタルヘルスケアの導入事例をご紹介致します。

今自分にできることをする

Q:ベルここ・ぱーとなーについて教えてください。
2005年にメンタルヘルス予防の取組みとして、ゆとり推進チームが設置され、その後「ベルここ・ぱーとなーを」組織しました。メンタルヘルスという言葉 を使うと敬遠されがちなイメージがあったので、少しでも気軽に利用して欲しいという想いも込め、社名であるベルシステム24の「ベル」に、心の「ここ」を 合わせて「ベルここ・ぱーとなー」という柔らかい雰囲気の名前を採用しました。 現在ベルここ・ぱーとなーは、全国で25名います。自ら立候補し、選考試験と面接で合格したメンバーで構成されているので、学ぶ意識、自分は何ができるだろうか?と考える姿勢が非常に強い気がします。

フィジカル・メンタルの両方をサポート

Q:健康支援室の利用状況を教えてください。
健康支援室では、産業医1名・保健師1名・看護師2名の計4名の女性スタッフで、心とからだの両方をサポートしています。 月水金の午前は、産業医が内科診療を行っています。午後は、産業医による健康相談を予約制で行っているので、自分のこと・家族のこと・体調のこと・仕事のことなど、様々な相談に来る方がいます。昼休みは、血圧や視力・体重測定などの健康チェックが自由にできるようにしています。健康管理を意識する人が増えてきており、講習会などの成果が少しづつ出てきているように感じます。 また、月1回心療内科の先生に来ていただき、無料相談を行っています。「専門医にかかるほどではないが、最近ちょっと調子が悪い。どうしたらいいか?」「部下が調子が悪そうで困っているが、対応方法はどうしたらいいか?」など、専門医に相談できるので、病気になる前の早期予防に大変有効だと感じています。一人で抱え込まず、多くの人に気軽に利用して欲しいと思っています。

Q:イメージキャラクターは何を表わしているのですか?
ベルここ・ぱーとなーでは「ハチドリのひとしずく」のお話をテーマに掲げています。弊社はコミュニケータを含め32,000名の従業員がいます。そのため、全員を対象に何かを行うことは難しい状況でもありますが、何もしなければ何も始まらないので、今私たちができることをコツコツやることが大切だと思っています。そんな想いから、ハチドリの“ひとしずく”をイメージしたキャラクターを社員が描いてくれました。

役職は関係なくひとりの人間として大事なこと

Q:どのようなメンタルヘルス対策を行っていますか?
産業医提携、ノー残業の推奨、休暇取得の推奨などはもちろんですが、特に社内セミナーには力を入れております。月1回行うセミナーは、何かを教える(研 修)ではなく、参加した人が「自分はひとりではない。」「時には誰かを頼ってもいいんだ。」「人それぞれ考え方は違う。」「今まで気づかなかったけど、自 分にはこんな良さがあった。」など、自分自身を見つめなおし、何かに気がつける“きっかけ”を与える場として考えています。そのため、管理職、一般職研修 というように役職分けすることはしていません。まずは、ひとりの人間としてメンタルヘルスと向き合って欲しいと思っています。

五感を使うセミナー

Q:工夫されていることはありますか?
気軽に参加できるように、アロマ、音楽、お菓子などを取り入れ楽しい雰囲気づくりを心がけています。 また、セミナーではワークとして塗り絵を取り入れています。クレヨンや色鉛筆の懐かしい匂い、耳から入る音楽など、五感を刺激する事を意識しています。 最近は、仕事の都合がつかず日中のセミナーに参加できない人のために、夜セミナーも開催しています。勤務時間外なので、気兼ねなく参加できると非常に好評です。

自分と向き合
うことで見えてくるもの

Q:取組み前後で変化はありましたか?
セミナーに参加する事で、知り合いが増え、コミュニケーションをとる機会が多くなるようです。 また、セミナー後の感想で一番多い言葉は「ありがとうございました」です。これは、私に対しての「ありがとう」ではなく、セミナーを通じて自分自身を振り返り、その中で見えてきた様々なもの(周囲)に対しての「ありがとう」という意味が含まれているような気がします。

自分の仕事範囲を守ること

Q:ベルここ・ぱーとなーとして仕事をする上で気をつけていることはありますか?
自分勝手な判断をしない、範囲を超えない、という事を常に意識しています。 セミナーに来る人の心理状態は様々です。カウンセラーや医師ではない私たちが、自分勝手な判断で進めてしまうことや、安易にアドバイスをすることは、その人の心理状態を更に悪くしてしまう危険もあると考えるからです。相談内容が自分の仕事範囲を超えていると感じた場合は、上司や産業医に相談しながら対応していくようにしています。

リラックスを体感する

Q:デラのCDはどのように活用していますか?
デラさんのCDは、セミナーのBGMに利用したり、ストレス解消アイテムのひとつとして紹介したりしています。 先に述べたワークの塗り絵では、無音の中で行うより1/fゆらぎの音楽の中で行う事が非常に心地よくストレス解消につながります。 また、CD「リラックス呼吸法&ストレッチ」は実際にナレーションに合わせて行う事で、深呼吸の大切さを実感する事ができます。業務の合間に『深呼吸』をする事で頭のリフレッシュになりとても好評です。

全体に向けてできる事を探していく

Q:今後の目標を教えてください。
全国にいるベルここ・ぱーとなー25名が1度に集まることは難しいのですが、全員で研修を行い、知識や理解を深める場を作りたいです。そして、セミナーを通じてより多くの人に情報を発信していきたいと思います。また、eラーニングや、社内イントラなどを活用し、従業員が勉強できる環境も充実させていきたいです。

株式会社ベルシステム24

http://www.bell24.co.jp/ja/